資格不要。週末にできるオススメカンタン副業7
消費税が8%に上がるのに給料アップは望めない。そこで誰でも簡単に「副収入」が得られるお仕事を大特集。増税分を稼ごう!

接客業は都心で人手不足。求められるのは「気遣い」

確実に稼ぎたいのなら、昼は会社員、夜はファミレス店員というような時間の使い分けがいい。ファミレスやコンビニ、居酒屋のような接客は学生アルバイトの独壇場と思いがちだが、あるファミレスの関係者によれば「年配のお客さまが増えているので気配りのできる社会人や主婦が欲しい」という。注文のサラダをテーブルへ運ぶときに、頼まれなくても取り皿を用意するような気配りは、社会人だからこそできること。

時給は、東京都内でいえば山手線の外側よりも内側の都心部ほど高い。たとえば丸の内や銀座の居酒屋やコンビニは、学生の行動範囲から外れているため募集人員の8割が集まればいいほうで、多くは6割程度のスタッフで回している状況が続いているという。

ただ、バイト先と会社が近い場合は熟慮が必要。「居酒屋のバイトで同僚に会ったことはないけれど、取引先の人が来店して焦ったことがある」という話もある。

さらに、ある日突然バイトがなくなることも覚悟しておこう。「土日だけ働いたガソリンスタンドを解雇された。理由はセルフスタンドになってバイトが不要になったから。バイト代を生活費に組み込んでいたので、家計が苦しくなった」(30代・男性会社員)。

また「学生時代にやっていた引っ越しのバイトをはじめたら、体中の筋肉が痛くて大変な目に遭った」「深夜の清掃作業のバイトを始めたら朝が起きられなくなった。まだ遅刻はしていないけれど、ずっと寝不足気味で本業に影響が出ている」ということもあるので、肉体労働系の仕事は体力と相談して決めよう。

体験者に聞いた 1
本業は英語塾講師。週末に医療アシスタントで月3万円のプラス

中里高志さん(仮名)

50代後半。英語塾の講師をいくつか掛け持ちしている。非日常の空間で働ける医療アシスタントとして、副業でも活躍中。

日給:8000円
体力消耗度:★★★★☆
コストパフォーマンス度:★★☆☆☆

スキルは特に必要なし。重要なのは、集中力

英語塾講師が本業のAさんは、ハローワークで土日にできる副業を探していて、仕事を発見した。関節痛の治療で人気のある都内の私立の外科病院で「医療アシスタント」を募集していたのだ。看護師や介護福祉士の資格も不要で、1日8000円。月に4回程度の呼び出しがあり、月々3万円以上の副収入になる。

仕事は、手術を受ける患者を手術室まで案内したり、手術室に入って医師や看護師の仕事の範ちゅう外のことをサポートすることなど。

「先生は午前7時から12時くらいの間に10人程度の患者さんを手術するんですが、その手術は医療事故を防ぐために、ものすごい緊張感の中で行なわれています。清潔を保つことにも非常に神経を使っていて、先生に手術着を着せるときは、体に一切触れずに手術着の背中のひもを結ばなくてはならないんです」。また、特別な用がない限り医師から50センチ以上離れていなければならないという。

「呼び出しはメールで届くことになっていますが、原則として断ることはできません。緊張するし、失敗も許されませんが、非日常を体験できるし、自分にとってはとてもおもしろい副業です」とAさん。

病院にはお歳暮がたくさん届くので、お裾分けもあるという。ちょっとうれしい役得だ。

ハローワークでも副業は見つけられる!

「本職の勤務先との関係を考えれば本来やってはいけないことだけれど、営業職の人が、外回りの最中にバイトするケースもありますよ」と中村さん。どういうことか?

「ある資格を持っている営業マンが、個人で仕事を請け負っているんです」。営業職の場合、ノルマを達成していれば外回り中の行動をとやかく言われないことが多いため、勤務時間中のバイトができてしまうのだ。会社に知られたら解雇必至なのでお勧めはできないが、資格があるとそれを生かしたバイトに採用されやすく、単純労働に比べて時給も高くなる。

資格さえあればOKというわけではない。たとえば教員免許があるから塾講師のバイトなら簡単にできると考える人がいるが、「塾講師に求められるのは教えるスキルであって教員免許の有無ではない」(塾経営者)とのこと。まずはアルバイト情報誌やネットのアルバイト募集サイト、少しハードルが高いかもしれないがハローワーク(下のコラム参照)などで仕事を探そう。

副業から独立を考えている人は?

会社員として仕事をしながら教室に通って技術を学び、必要な資格を取得し、資金を貯めて独立に備える。もし会社と同じ事業で起業するなら、在職中から顧客との関係強化に努めておくこと。ただし、「独立したら応援するよ」なんていう言葉はアテにせず、事業計画は慎重に。

体験者に聞いた 2

小塚香織さん(仮名)

20代女性。平日は法律事務所でフルタイムの秘書として働く一方、週末を利用して数々の副業を体験。趣味は飲み歩きで、幅広い年代の友人が多数。

選挙アシスタント
時給:900〜1000円
体力消耗度:★★☆☆☆
コストパフォーマンス度:★★★★★

オイシイ度ナンバーワン。仕事内容は、選挙カーに一緒に乗り込んで車の中から手を振ったり、候補者の街頭演説中にビラ配りをしたり、ポスターを貼って歩いたりするというものです。丸1日拘束されますが、たいていが移動時間なので車に乗っているだけでいいし、そのうえ3食+おやつが付きます。選挙の裏側をのぞけて楽しいです。ただ、表だって求人をしていないので、コネがないと実際に働くのは難しいかも……。

劇場スタッフ
時給:900〜1000円
体力消耗度:★★★☆☆
コストパフォーマンス度:★★★☆☆

幅広い世代の人と接することができるので、人が好きな方にはオススメ。待遇は現場によって違いますが、身だしなみや接客マナーについてうるさく言われるため、それが普段の生活で役立つこともあります。お金以外で、いろいろなものを得られるバイトです。
私が働いた劇場は、東京国際フォーラム。そこで行なわれるクラシックの祭典や映画の試写会、大規模な学会のスタッフなどです。

試飲・試食販売員
時給:1000〜1300円
体力消耗度:★★★☆☆
コストパフォーマンス度:★★★☆☆

体力よりも気力の消耗度が激しいです。多くの知らない人にガンガン声をかけなければいけないうえに、商品を売らなければいけないというプレッシャーが……。
また、登録している派遣会社から課せられるノルマもきついです(たとえば、人があまり来ないスーパーなのに、その日扱う大量の商品を「全部売り切れ!」と言われたりとか)。個人的にはあまりお勧めできません。

モニター調査
時給:1000〜2500円
体力消耗度:☆☆☆☆☆
コストパフォーマンス度:★★★★★

とにかく楽!!オンエア前のCMを見てアンケートに答えるだけで5000円もらえたり、某ファストフードチェーンの新作ハンバーガーを食べて感想を述べるだけで5000円とか。
ただ、これも頻繁に募集が出ているわけではないうえに、いろいろと制限も多い(親戚に広告関係の仕事をしている人がいたらダメとか)ので、見つけたらラッキー!ぐらいの感覚でいることがベストだと思います。

試験監督
時給:900〜1200円
体力消耗度:★☆☆☆☆
コストパフォーマンス度:★★★☆☆

待遇面はまあまあ。受験シーズンには大量の募集がかかります。ただ試験を受ける緊張した大勢の人の前で話すことに抵抗がない人じゃないと厳しいかも。伝達事項をはっきりと正確に伝えないと大変なことになりますしね。
限られた時間の中でキビキビと動き、不正はもちろんいろいろなことに目を光らせていなければならないので、同時に複数のことができない人には不向きだと思います。

イベント警備
時給:900〜1100円
体力消耗度:★★★★☆
コストパフォーマンス度:★★★★★

オイシイ案件が多いです。私が実際に勤務したのは、コンサート会場や子供向けのプラレールのイベントなど。拘束時間は長いですが、たいていは大人数でローテーションを組んでいるため1時間に1回は休憩が回ってくるし、いい現場にあたると3食+おやつ付きなんてこともあります。
ただ、基本的に立ちっぱなしなので足腰が弱い人には不向き。それと、夏の暑さが最大の敵ですね。

中村宏
ワーク・ワークス ファイナンシャル・プランナー

大学卒業後、ベネッセコーポレーションに入社。2003年、FPオフィス ワーク・ワークスを設立し、個人相談、セミナー講師、執筆などで活躍。



この記事は「WEBネットマネー2014年2月号」に掲載されたものです。