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田中貴金属工業このたび、2013年の年間資産用金地金、プラチナ地金の販売量と買取量をまとめた。

○金地金レビュー

・金価格、高値推移ながら5000円/g台から3000円/g後半まで下げ、9年ぶりに販売量と買取量が逆転

金地金において、2013年1年間における国内平均価格は4453円/gで、昨年同時期(2012年1月〜12月)の平均価格4321円/gを100円以上上回った。

2013年、金の国内価格は、日本の経済対策への期待感からくる円高修正で上昇すると、4月には黒田日銀新総裁による金融政策発表を背景に、円高修正がさらに加速し、年最高値となる5084円/gをつけた。その後、米国の景気回復への期待感の高まりなどを材料に4月中旬に金の国際価格が大きく下落し、その後も徐々に値を下げ、6月には年最安値となる3852円/gとなるが、シリアやエジプトなど中東における地政学的リスクの増加を背景に、9月には4555円/gまで戻した。10月以降、米国の政府機関閉鎖に影響されたドル安や、米株価上昇による投機資金の流出などを背景に再び金価格は徐々に値を下げ、12月18日に米連邦準備制度理事会が量的金融緩和の縮小を決定すると、金の国際価格は1トロイオンス1200ドル台を割り込み、国内価格も12月20日に4052円/gとなった。

金地金の販売量について、2013年上期(1〜6月)は、前年同時期(2012年1〜6月)と比べ55.0%増加、2013年下期(7〜12月)は前年同時期(2012年7〜12月)と比べ、77.4%増加した。通年では、2012年に比べ63.1%増加となる。買取量について、2013年上期(1〜6月)は、前年同時期(2012年1〜6月)と比べ73.6%増加、2013年下期(7〜12月)は前年同時期(2012年7〜12月)に比べ27.2%減少した。通年では2012年に比べ22.7%増加となった。

2013年は、年初の5000円/g台から、一時3000円/g後半まで値を下げた事による値ごろ感から販売量が伸び、2004年以来9年ぶりに年間の販売量が買取量を上回った。また、買取量も2012年と比べ増加していることから、金の取引は価格変動幅が2012年よりも大きくなる中で活発になっており、国内では近年の金を売却する傾向から、保有する傾向に変化している事がうかがえるという。

今後は、米国による量的金融緩和縮小の実施時期や規模、米景気の動向に市場の注目が集まることが予想されるとしている。

○プラチナ地金レビュー

・価格上昇に合わせて敏感に買取量が反応!6年ぶりに買取量が販売量を上回る

プラチナ地金において、2013年1年間における国内価格の平均は4740円/gで、2012年の年間平均価格の4078円/gを700円近く上回った。

2013年のプラチナ価格は、南アフリカの大手鉱山会社の減産発表や、労使間での紛争懸念を要因とした供給不安を背景に、2月に年最高値となる5305円/gをつけた。3月以降は、中国における宝飾需要や米国の好調な新車販売が下支えとなりつつも、プラチナ触媒を多く使用するディーゼル車需要の高い欧州の経済低迷による実需の伸び悩みなどで徐々に価格を下げた。8月に入ると、南アフリカの大手鉱山会社での労働争議懸念が再燃したことで一時価格を上げたが、9月以降、中国やインドにおける自動車の販売の伸び悩みと、金価格の下落に同調したことを背景に価格を下げ12月20日には4488円/gとなった。

2013年のプラチナ買取量は、プラチナ価格に敏感に反応し、年初と8月に増加。昨年に比べ700円以上も年平均価格が上回る高値圏で価格が推移したことから販売量が減少したが、取扱量がプラチナ価格に敏感に反応していることから、一般からの関心の高さがうかがえるとしている。

2013年12月下旬から2014年1月上旬にかけて、世界景気の回復に伴う産業用需要が増加する期待が高まったことで、プラチナ価格は上昇し、再び5000円/gをうかがう気配をみせている。

今後は、米国やディーゼル車需要の高い欧州の景気回復による需要動向や南アフリカの大手鉱山会社による労使交渉を背景とした供給動向に、市場の注目が集まる事が予想されるという。

田中貴金属工業では、資産用貴金属に関する正しい情報の提供を、今後も継続して行っていくという。また、価格変動リスクを避け、より安定した価格で少額から積み立てることができる、貴金属積立を利用した分散型資産形成に関する啓発活動を強化していくとしている。

(金野和子)