[其ノ三 投信実践編]下落リスクを抑えた中長期保有向けの日本株ファンド
割安かつ競争力のある銘柄を組み入れ。大口資金流入の可能性も

米国の金融政策は正常化に向かう可能性が高く、金利は上昇傾向になると思われます。金利上昇となれば米国債を中心とした、債券系のファンドにとっては逆風となりますが、金利よりも景気との相関が高い米国ハイイールド債券などは値上がりが期待できそうです。また、新興国債券(現地通貨建て)、通貨選択型ファンドなどは、金融政策変更に伴う為替の動向が読みづらく、積極的な買いは手控えたほうが賢明でしょう。

一方、株式系ファンドは先進国の経済見通しは明るく、2014年も良好なパフォーマンスが期待できると思います。とりわけ米独に比べ出遅れ感のある日本株には期待がかかるところです。

そうした中、今回は12月に新規設定したばかりの「日興UBS日本株式リスク・コントロール・ファンド」に注目したいと思います。このファンドの特徴は、事業の競争力、割安感を加味した銘柄選定に加え、高ROE(自己資本利益率)銘柄を中心に、独自のリスクコントロール戦略により、株式の組み入れ比率を調整する点。アクティブファンドのほとんどが、積極的に買いを入れる中、下げ相場でのダウンサイドリスクをコントロールするファンドとして注目を集めそうです。

120兆円の年金資金を運用しているGPIFが、株式運用部分の一部を高ROE銘柄で構成する「JPXインデックス400」を基準に運用するとの報道もあり、高ROE銘柄への期待がいっそう高まりそうです。

当ファンドはこのような期待に応えるファンドといえそうで、相場の短期的な変動に惑わされることなく、中期保有に適したファンドといえそうです。

日興UBS 日本株式リスク・コントロール・ファンド

設定日:2013年12月20日
基準価額:―
購入時手数料:3.675%
購入単位:販売会社が定める単位
決算日:毎年12月19日
販売会社:SMBC日興證券

※購入時手数料は税込み、上限。

【今月のテクニカル軍師】
小沼正則(MASANORI ONUMA)
投資アドバイザー

1997 年に独立して、小沼FP事務所を開設。個人、法人向けにファイナンシャル・コンサルティング事業を展開する一方、GC 株式スクール校長、株式スクール講師も務める。



この記事は「WEBネットマネー2014年2月号」に掲載されたものです。