安心株テーマ四天王はコレだ!!! Vol.2
長期の積立には、ブレない投資方針と納得できる銘柄選びが欠かせない。ここでは、4つの切り口で株価上昇を期待できる銘柄をピックアップした。黒字経営で配当も楽しめそうな銘柄でもある。

テーマ3 インフレウエルカムバスケット

物価上昇で浮上する企業。金融・不動産以外にも…

消費者物価が小幅ではあるが前年同月比でプラスに転じ、企業物価も同2%を超える上昇を示している。デフレから緩やかなインフレへの移行は確実に進んでいるようだ。
これからは、デフレ下の低価格競争時代に苦戦してきた業界が急に活気づいてくるだろう。金融や不動産だけでなく、消費や資源関連の躍進も期待できる。

●物価高&消費拡大で活躍する10銘柄

住石HD(東1・1514)
142円(100株)
配当利回り:―
決算月:3月

住友系の石炭会社。豪州などからの輸入炭が主力。インフレ局面での資源株高は世界共通の現象である。

木徳神糧(JQ・2700)
500円(1000株)
配当利回り:1.20%
決算月:12月

米穀卸売り首位。昔からインフレ下では食料価格が急騰し、食料品卸業者は利益が膨らむものだ。来期は業績急回復が予想される。

スーパーバッグ(東2・3945)
152円(1000株)
配当利回り:3.94%
決算月:3月

百貨店などに紙袋を納入。景気回復が進むと、包装紙は豪華になっていく傾向がある。百貨店の業績向上が買い材料。

東京貴宝(JQ・7597)
275円(1000株)
配当利回り:2.18%
決算月:3月

宝飾品卸業者。ダイヤモンドを主力に高級品に強み。インフレ局面では宝飾品価格も上がる。安定配当だが、そろそろ増配か。

三愛石油(東1・8097)
458円(1000株)
配当利回り:2.94%
決算月:3月

石油卸売り大手。シェールガスが話題の一方で、日本ではガソリンなど石油類価格の高止まりが続いている。インフレなら資源高に。

共栄タンカー(東1・9130)
246円(1000株)
配当利回り:―
決算月:3月

日本がインフレになると、為替は円安に傾く。共栄タンカーは円安メリット株であり、積み荷の原油が高騰すれば、船賃にもプラス。

内田洋行(東1・8057)
282円(1000株)
配当利回り:3.54%
決算月:7月20日

机や椅子などオフィス用家具の大手。不動産市況の回復でビルの新築・改築が増えると、なかば自動的にオフィス用品の需要も伸びる。

アプラスフィナンシャル(東1・8589)
151円(100株)
配当利回り:―
決算月:3月

ノンバンク大手。インフレとなれば、大手銀行の収益急拡大に少し遅れて、ノンバンクの業績が大幅に伸びてくるものだ。

大京(東1・8840)
273円(1000株)
配当利回り:1.09%
決算月:3月

マンション首位。インフレとなれば不動産価格の上昇が付きもの。消費増税後の反動で一時的に株価が下がったときが買いか。

東京會舘(東2・9701)
356円(1000株)
配当利回り:0.70%
決算月:3月

レストランや宴会場、結婚式場を展開し、都心部の一等地での集客に強い。軽くインフレ気味のほうが高額消費が盛り上がる。

テーマ4 誠実IR(情報公開◎)バスケット

いい投資判断にIRあり。損失抑制にも不可欠!

現実問題として、株投資の損失を完全に回避するのは不可能だ。しかし、会社の現況を正直に説明する企業なら、株価が下がったときでも、売却すべきか継続保有していいかを投資家が判断できる。
また、IR(投資家向け広報)の充実した企業は、業績に自信があるケースが多い。月次売上高などを地道に開示する企業が望ましい。

●透明性バツグンで安心感のある10銘柄

住友化学(東1・4005)
420円(1000株)
配当利回り:2.14%
決算月:3月

総合化学大手。機関投資家の間では、事業計画を丁寧に説明することで定評がある。海外売上高比率が50%を超えて拡大中。

東洋紡(東1・3101)
197円(1000株)
配当利回り:1.77%
決算月:3月

繊維も手がける総合素材メーカー。株主対策だけでなく、海外取引先からの信頼獲得のためにもIRの充実は不可欠だ。

八洲電機(東1・3153)
417円(100株)
配当利回り:3.11%
決算月:3月

リーマン・ショック後の上場第1陣。日立系の専門商社。財務体質は安定しており、海外事業強化による業績拡大が期待される。

マネックスグループ(東1・8698)
417円(100株)
配当利回り:4.31%
決算月:3月

投資家への情報提供にとどまらず、自社の経営状況も毎月開示している。株式市場の活況ぶりと比例して業績も向上する。

双日(東1・2768)
185円(100株)
配当利回り:2.16%
決算月:3月

金融危機時に機関投資家の情報開示圧力が強まり、大手商社も情報発信力が飛躍的にアップした。他の商社と並んで、業績は好調。

東芝(東1・6502)
435円(1000株)
配当利回り:1.83%
決算月:3月

会社の意図とは別に、アナリストに追い回されるのが超大企業の宿命。事業部門ごとに説明会を開き、成長シナリオを説明している。

フタバ産業(東1・7241)
404円(100株)
配当利回り:―
決算月:3月

不適切な会計処理を機にトヨタ自動車本体が社長を派遣し、信頼を急回復。排気管など本業の自動車部品は好調に推移している。

大垣共立銀行(東1・8361)
278円(1000株)
配当利回り:2.51%
決算月:3月

一般に地銀はIRに消極的といわれるが、この銀行は例外。古くからI Rの充実に取り組んできた銀行として知られる。

セブン銀行(東1・8410)
367円(100株)
配当利回り:1.90%
決算月:3月

セブン&アイ傘下。不良債権問題と無縁で隠したい情報がないためか、銀行セクターでは情報開示が最も充実している。

大阪ガス(東1・9532)
408円(1000株)
配当利回り:2.20%
決算月:3月

ガス以外の事業の多角化を進め、海外進出にも積極的。アナリスト説明会での丁寧な応答は、経営面での余裕と自信の表れか。

植草まさし
経済ジャーナリスト

外資系金融機関を経て独立。マーケットの裏も表も知り尽くす事情通。日々、特ダネを探して兜町・日本橋を練り歩く。



この記事は「WEBネットマネー2014年2月号」に掲載されたものです。