年金・日銀の大規模買いで株価上昇は確実!?
国策株価指数「日経400」の採用銘柄に売りなし!

NISAとほぼ同時に1月6日から運用が始まる「JPX日経インデックス400(日経400)」の算出・公表。

SBI証券シニアアナリストの藤本誠之さんは、「同指数に採用された銘柄は、東証と日本経済新聞が『破綻懸念なし』とお墨付きを与えたようなもの。今後は年金資金が大々的に株式運用を開始し、消費増税までに日銀の追加緩和資金の一部が日本株に流れることもほぼ確実。つまり、『日経400』は年金や日銀による株式投資の受け皿として作られた犢餾指数〞と言っても過言ではないのです」

安定感を求めるなら、日経400の中で国策に沿った銘柄を。

「東京オリンピックに向けた観光・建設需要に期待できるスカイマークや大成建設。原発に代わる代替エネルギー開発を進める東京ガスや岩谷産業などが有望でしょう」

大儲けを狙いたい人は、同指数採用銘柄の中で株価が安い株を単純に下から順に選んでいくという手もありだ。

「これまで日経225やTOPIXに組み入れられていなかった京セラや村田製作所など旧大証1部銘柄、Jトラストやサイバーエージェントなど東証2部・マザーズ銘柄は初の大型指数採用で株価が跳ねる可能性があります」

『日経400』の選定基準!

正式名称:JPX日経インデックス400(Japan Exchange Group=日本取引所グループ)
算出開始日:2014年1月6日
起算日・基準値:2013年8月30日・1万ポイント
銘柄入れ替え:基準日は毎年6月の最終営業日、入れ替え後の算出は8月の最終営業日から

【選定段階1】
「上場後3年未満、過去3期以内に債務超過または最終赤字」の企業と整理銘柄等を除く

【選定段階2】
東証上場全銘柄の中から、「直近3年間の売買代金と選定基準日の時価総額」を勘案した上位1000社以内を抽出

【選定段階3】
その上位1000社を「直近3年間のROE(自己資本利益率)4割、同累積営業利益4割、選定基準日の時価総額
2割」の割合で得点化

【選定段階4】
得点付けの後、以下の条件を満たす企業は得点上乗せ
・独立した社外取締役が2人以上いる
・IFRS(国際財務報告基準)を採用している
・TDnet(適時開示情報伝達システム)を通じて英文の決算情報資料を開示している

【選定段階5】
最終得点から上位400銘柄を選定

GPIFと日銀が買う!?500円バスケット10

●スカイマーク(東マ・9204)
359円(100株)
1単元ならいくら:3万5900円
配当利回り:1.11%
PER:16.3倍
PBR:―
決算月:3月

燃料費高騰もあり2期連続の大幅減益予想。稼ぎ頭の羽田−福岡、新千歳間に加え2014年の海外長距離路線参入に期待。東京オリンピック関連銘柄の一角。

●セブン銀行(東1・8410)
367円(100株)
1単元ならいくら:3万6700円
配当利回り:1.90%
PER:21.1倍
PBR:2.97倍
決算月:3月

今期予想売上高5.7兆円のセブン&アイグループは、今後アマゾンに対抗しうるネット通販網を構築予定。その決済銀行として大躍進が見込めそう。

●タカラレーベン(東1・8897)
354円(100株)
1単元ならいくら:3万5400円
配当利回り:1.27%
PER:8.6倍
PBR:2.11倍
決算月:3月

首都圏中心に太陽光発電マンションの供給実績全国ナンバーワンで、再生エネルギー関連株でもある。増税後は住宅ローン減税に期待。

●大阪ガス(東1・9532)
408円(1000株)
1単元ならいくら:40万8000円
配当利回り:2.20%
PER:13.1倍
PBR:1.06倍
決算月:3月

家庭用燃料電池「エネファーム」がヒット中。原発依存度の高い関西電力を尻目に代替エネルギー需要を取り込む。業績業容ともに拡大中。

●川崎重工業(東1・7012)
425円(1000株)
1単元ならいくら:42万5000円
配当利回り:1.17%
PER:20.8倍
PBR:2.17倍
決算月:3月

世界中の航空機・鉄道産業になくてはならない会社。ボーイング787の胴体・格納部を担当するほか、JRのリニア新幹線開発でも中核を担う。

●太平洋セメント(東1・5233)
403円(1000株)
1単元ならいくら:40万3000円
配当利回り:1.24%
PER:23.7倍
PBR:2.33倍
決算月:3月

復興事業に加え、日本と米国の住宅建設ラッシュで、今期業績の上方修正と増配を決定。国土強靭化計画を担う中核銘柄だ。

●岩谷産業(東1・8088)
540円(1000株)
1単元ならいくら:54万円
配当利回り:1.29%
PER:15.7倍
PBR:1.55倍
決算月:3月

国内プロパンガスの販売トップ。燃料電池のエネルギー源となる水素ガス貯蔵・運搬では屈指の技術力だ。代替エネルギー関連株の筆頭候補。

●ヤフー(東1・4689)
530円(100株)
1単元ならいくら:5万3000円
配当利回り:0.79%
PER:25.2倍
PBR:5.23倍
決算月:3月

オークション・ショッピングの出店手数料完全無料化で出店数が激増中。日経400採用による機関投資家の大規模新規買いに期待したい。

●大成建設(東1・1801)
450円(1000株)
1単元ならいくら:45万円
配当利回り:1.11%
PER:28.4倍
PBR:1.37倍
決算月:3月

1964年の東京オリンピックで国立競技場建設を手がけ、2020年東京オリンピック関連の筆頭銘柄に。工事の採算向上で収益拡大が今後も続きそう。

●三井住友トラストHD(東1・8309)
508円(1000株)
1単元ならいくら:50万8000円
配当利回り:1.96%
PER:15.2倍
PBR:1.01倍
決算月:3月

安倍政権下では官民一体ファンドをつくって、公的業務を民間委託する流れが加速。ファンド信託業務を受注する同社には究極の追い風だ。

たったの2000円!500円バスケット10

●日本コークス工業(東1・3315)
130円(100株)
1単元ならいくら:1万3000円
配当利回り:2.30%
PER:12.6倍
PBR:0.94倍
決算月:3月

旧・三井鉱山。株価130円台と日経400の中で最安値水準。鉄の生産に不可欠なコークス供給の最大手で、価格転嫁が進み増益基調。

●兼松(東1・8020)
160円(1000株)
1単元ならいくら:16万円
配当利回り:1.87%
PER:7.5倍
PBR:1.05倍
決算月:3月

ITや食料に強い商社で、三菱東京UFJ銀行や農林中金が大株主。TPPによる農産物輸入自由化は追い風だ。今期業績は好調で復配も視野に。

●昭和電工(東1・4004)
158円(1000株)
1単元ならいくら:15万8000円
配当利回り:1.89%
PER:23.6倍
PBR:0.94倍
決算月:12月

パソコンのハードディスクで世界シェア首位。記憶容量670GBの第7世代HDの世界シェア68%を誇り、クラウドやサーバー向け需要に期待したい。

●双日(東1・2768)
185円(100株)
1単元ならいくら:1万8500円
配当利回り:2.16%
PER:9.2倍
PBR:0.54倍
決算月:3月

自動車や肥料、航空機関連に強い総合商社で、業界。今期は化成品や化学肥料が好調で86%増益予想。PBR0.5倍、配当利回り2%超は割安。

●宇部興産(東1・4208)
214円(1000株)
1単元ならいくら:21万4000円
配当利回り:2.33%
PER:18.1倍
PBR:0.96倍
決算月:3月

セメントやナイロンから建材、電子部品まで多角経営。住宅建設ラッシュでセメントが好調だ。将来性のある医薬品や高機能樹脂の伸長にも期待。

●ほくほくフィナンシャルグループ(東1・8377)
205円(1000株)
1単元ならいくら:20万5000円
配当利回り:1.82%
PER:16.9倍
PBR:0.63倍
決算月:3月

富山拠点の北陸銀行と北海道銀行を傘下に持つ地銀持ち株会社。与信費用減少で今期業績予想を上方修正した。日銀の追加緩和が出れば◎。

●みずほフィナンシャルグループ(東1・8411)
214円(100株)
1単元ならいくら:2万1400円
配当利回り:2.80%
PER:8.7倍
PBR:0.82倍
決算月:3月

反社会勢力への融資が世間を騒がせたが、株価は反応薄。配当利回り2.8%で個人投資家にも人気だ。今後はアジアなど海外展開に活路を。

●ANA HD(東1・9202)
209円(1000株)
1単元ならいくら:20万9000円
配当利回り:1.43%
PER:48.9倍
PBR:0.95倍
決算月:3月

燃料費高騰や787のトラブルで今期は大幅減益だが、2020年の東京オリンピックまで海外旅行客急増の恩恵を受けそう。株主優待も人気。

●新生銀行(東1・8303)
245円(1000株)
1単元ならいくら:24万5000円
配当利回り:0.40%
PER:14.0倍
PBR:1.04倍
決算月:3月

傘下の消費者金融「レイク」「アプラス」が回復中。証券各社もレーティング引き上げている。日銀の追加緩和があれば株価一段高は確実か。

●三井金属(東1・5706)
303円(1000株)
1単元ならいくら:30万3000円
配当利回り:0.99%
PER:13.2倍
PBR:1.07倍
決算月:3月

飛騨の神岡鉱山が出発点で、電子材料・自動車向け亜鉛・銅部品の製造に強み。円安進行で価格転嫁に成功、今期は2年ぶりの増収増益予想。

藤本誠之
SBI証券 投資調査部 シ二アマーケットアナリスト

関西大学出身。I Tストラテジストとしても活躍。大手ネット証券、FX会社などを経て現職。Yahoo!ファイナンスの株価予想で2012年度勝率1位、伝説の39連勝を達成するなど、「相場の福の神」として有名。趣味はクワガタ飼育。



この記事は「WEBネットマネー2014年2月号」に掲載されたものです。