昨年、就任3年目の星野仙一監督のもと、創設9年目にして初のパ・リーグ優勝、そして日本一に輝いた東北楽天ゴールデンイーグルス。24勝0敗で無敗のエース・田中将大投手、4番のアンドリュー・ジョーンズ選手、正捕手・嶋基宏選手の活躍や、若手選手の成長に支えられたチーム一丸での優勝でした。

2006年から4期にわたって楽天の監督を務め、現在のチームの礎を作ったのが、「ID野球」で知られるプロ野球解説者の野村克也氏です。その野村氏が楽天躍進の理由を分析し、2013年のプロ野球を振り返る書籍『楽天はなぜ強くなれたのか 巨人の「天才野球」をしのいだ力』を刊行しました。

野村氏は、楽天が強くなった理由について、下記の5つの理由を挙げています。

【1】 エース・田中将大
【2】 四番・ジョーンズ
【3】 捕手・嶋
【4】 若手急成長
【5】 星野監督

難攻不落の絶対的エースに成長し、優勝の一番の立役者となった田中投手について、野村氏は「エースの条件」を2つ兼ね備えていたと語ります。1つは、「チームの鑑」であること。日本シリーズの160球完投翌日の登板の是非は別として、勝利に賭ける執念や心意気は「間違いなくチームの手本であった」と称えます。

もう1つは、「負けない投手」であること。「勝てる投手」としてではなく、大一番をモノにしてきた「ここ一番の場面で負けない」投手である点を評価しています。

野村氏は今季の田中投手が、「神様、仏様、稲尾様」と称される稲尾和久氏(西鉄)に達した部分もあると認める一方、及ばない要素があったと指摘しています。それは、往年の稲尾氏が決め球のスライダーを操った抜群のコントロール。「コントロールよくストライクを稼いでいくことこそが投手の本分だと思う」と語ります。

他にも、楽天に敗れた巨人の「天才野球」の脆さ、バレンティン選手のシーズンホームラン新記録樹立の理由など、野村氏が球界随一の分析力を如何なく発揮。2月1日のキャンプインを前に、2013年のプロ野球を振り返ってみてはいかがでしょうか。



『楽天はなぜ強くなれたのか (PHP新書)』
 著者:野村 克也
 出版社:PHP研究所
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