19世紀のフランスを代表する画家が描く理想郷☆Bunkamuraでシャヴァンヌ展

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パラダイス、楽園、ユートピア、シャングリラ、桃源郷・・・と、国や時代によってさまざまな言葉で呼ばれる「理想郷」。その姿をまるで現実の、あたかも遠景で展開しているかのように描きだしたのが、19世紀のフランスを代表する壁画家、ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ。

その作品を集めた「シャヴァンヌ展 水辺のアルカディア〜ピュヴィス・ド・シャヴァンヌの神話世界〜」が、1月2日(木)〜3月9日(日)にかけて、渋谷のBunkamura(ブンカムラ) ザ・ミュージアムで開催中!

アルカディアは古代からあるギリシアの一地方の名称で、いつしか羊の群れを追う牧人の楽園として伝えられ、理想郷の代名詞となった場所。研ぎ澄まされた独自の美学と、壮大なスケールでアルカディアを描きつづけたシャヴァンヌは、古典主義的な様式で、フランスの主要建造物の壁画を次々と手掛け、名実ともに画壇のトップへ。その作品はルーアン美術館、パリ市庁舎、パンテオンの最終作、さらにはアメリカのボストン公共図書館など、名声は世界的に!

象徴主義の画家はもちろん、スーラやピカソ、マティスにも大きな影響を及ぼしたシャヴァンヌ。日本近代洋画の父と称される黒田清輝も、助言を求めてシャヴァンヌに会い、帰国後に日本で豊かな成果をもたらしたとか。今回の展覧会では、黒田清輝の作品も計15作品を3期に分けて展示されるので、絵の中にシャヴァンヌの影響を読み解く楽しみも。

「シャヴァンヌの描いたアルカディア(理想郷)は、幻想的で独特な別世界に連れて行ってもらえるような感覚を味わえると思います。都会の喧騒を離れた静謐なひとときをお楽しみください」と広報担当の伊藤さん。

これほどの巨匠ながら、今回が初めての本格的な個展! 19世紀に花開いた、美しい神話世界を旅してみては?