今年の4月に消費税が上がるが、安倍政権の脱デフレ戦略や金融緩和によってインフレの到来が予想されている。投資におけるインフレ対策はどうすべきなのか。インフレに最も強いとされているのが、モノの代表である金だ。株同様、過去の例を見ても、価格上昇が実際のインフレ率をはるかに上回る可能性がある。

 コモディティーインテリジェンス社長の近藤雅世氏は、金はインフレによる価格上昇だけではなく、円安の恩恵も受けるという。

「例えば、ニューヨーク市場で金価格が1オンス1240ドルで、為替が1ドル=100円なら、日本の金価格は1グラム約4000円。ところが、ニューヨークの金価格が変わらず、1ドル=120円になれば、日本の金価格は1グラム約4780円になります。仮に400万円分のゴールドバーを買っておけば、20円の円安だけで78万円の利益を生むことになるのです」

 では、どういう商品を買えばいいのか。東京海上アセットマネジメント投信のチーフファンドマネージャー・平山賢一氏がお勧めするのが、「500グラムバー」だ。

「コインや小さい延べ棒は売買に手数料がかかりますが、500グラム以上は手数料を取られず、災害の際の持ち運びを考えても最適のサイズと重さといえるでしょう。しかも、金は消費税込みの価格なので、5%の時に買って、8%の時に売れば、3%分が儲かる可能性があるのです」

 金購入を検討している人は、4月の消費増税前に買っておきたいところだ。平山氏が続ける。

「ただ、500グラムは今、約220万円ですから、資金に余裕がある人しか買えないでしょう。余裕がない人は金価格に連動している投資信託『金ETF』がお勧めです。東証に上場しており、1万円前後から簡単に買うことができます」

※週刊ポスト2014年1月24日号