「年間100万円」といわれても、自己資金が少ない人には高嶺の花と感じるNISA。しかし、ネット証券の端株取引や株式・投信積立を駆使すれば、NISAの非課税枠を自己資金に応じてフル活用できる!

月8万円の積立投資で非課税枠をフル活用

NISAの非課税枠は「年間100万円×5年」で最大500万円。毎月約8万3000円ずつNISA口座にお金を入れて積立投資をすれば、5年後に元手500万円と税金が一切かからない儲けが残る計算になる。

むろん、日本語名が「少額投資非課税制度」というだけあって、毎月ワンコイン500円からの投資にも対応。NISA口座を利用して、コツコツ単元株未満の端株を買ったり、株や投信の少額積立ができるのだ。

ちなみに、端株とは、実際の株式市場では100株、1000株などのまとまった単位(単元株)でしか買えない株を1株単位で取引できるサービスのこと。名称は「S株」「プチ株」「ワン株」「まめ株」などと多彩だが、ネット証券だけでなく大手証券3社でも手軽に利用できる。

ただし、普通に単元株を市場で買う場合と比べてコスト高になってしまう点には注意が必要だ。それでもSBI証券やマネックス証券の約定代金1万円で52円からという最安値水準を筆頭に、競争が進んで手数料はかなり割安になってきた。カブドットコム証券では毎月500円から株式積立ができるなど、サービス内容もさまざまだ。

投信の場合は、もともと1万円からの少額投資が可能。毎月決まった金額を積み立てていく投信積立に関しては、多くの証券会社がサービスを提供中。

積立方式だと、価格が安いときにたくさん買えて価格が高くなると少ししか買えないため、「ドル・コスト平均法」という価格変動リスクの軽減効果を期待できる。

無税で投資できることだけがNISAにあらず。端株や積立を利用して、コツコツ貯めて増やす「貯蓄&投資口座」的な使い方ができるのもNISAの利点なのだ。

■株&投信の超少額投資サービス比較

●SBI証券
http://www.sbisec.co.jp/
・端株(単元未満株)
端株サービス名:S株
コスト:約定代金×0.525%(最低手数料:52円)
買い約定代金当たりのコスト(約定代金):52円(1万円)、262円(5万円当)、525円(10万円)

・株式積立
毎月の最低積立額:―
コスト:ー

・投信積立
毎月の最低積立額:500円〜
対象ファンド数:1371銘柄

●岡三オンライン証券
http://www.okasan-online.co.jp/
・端株(単元未満株)
端株サービス名:単元未満株
コスト:1注文の約定代金が2万円以下は210円、3万円以下は315円、10万円以下は630円、以降10万円増加ごとに630円
買い約定代金当たりのコスト:210円(1万円当)、630円(5万円当)、630円(10万円当)

・株式積立
毎月の最低積立額:―
コスト:ー

・投信積立
毎月の最低積立額:―
対象ファンド数:―

●カブドットコム証券
http://kabu.com/
・端株(単元未満株)
端株サービス名:プチ株
コスト:約定代金2万円まで105円、以降1万円増加ごとに70円加算(売り約定代金が105円以下の場合は、手数料は無料)
買い約定代金当たりのコスト:105円(1万円当)、315円(5万円当)、665円(10万円当)

・株式積立
毎月の最低積立額:500円〜
コスト:約定代金2万円まで105円、以降1万円増加ごとに70円加算(積立回数によって最大50%引き)

・投信積立
毎月の最低積立額:500円〜
対象ファンド数:401銘柄

●マネックス証券
http://www.monex.co.jp/
・端株(単元未満株)
端株サービス名:ワン株 ※NISA口座では、売却のみ対象。
コスト:約定金額×0.525%(最低手数料:50円)
買い約定代金当たりのコスト:52円(1万円当)、262円(5万円当)、525円(10万円当)

・株式積立
毎月の最低積立額:―
コスト:―

・投信積立
毎月の最低積立額:1000円〜
対象ファンド数:605銘柄

●野村證券
http://trading.nomura.co.jp/
・端株(単元未満株)
端株サービス名:まめ株
コスト:約定代金×0.84%(最低手数料:105円)
買い約定代金当たりのコスト:105円(1万円当)、420円(5万円当)、840円(10万円当)

・株式積立
毎月の最低積立額:1万円〜
コスト:約定代金×1.155%

・投信積立
毎月の最低積立額:1万円〜
対象ファンド数:450銘柄

●大和証券
http://www.daiwa.jp/
・端株(単元未満株)
端株サービス名:株式ミニ投資(単元株数の10分の1単位での売買)
コスト:(最低手数料525円)
買い約定代金当たりのコスト:525円(1万円当)、525円(5万円当)、525円(10万円当)

・株式積立
毎月の最低積立額:1万円〜(るいとう)
コスト:約定代金×1.2075%など

・投信積立
毎月の最低積立額:1000円〜
対象ファンド数:169銘柄

●SMBC日興証券
http://www.smbcnikko.co.jp/
・端株(単元未満株)
端株サービス名:キンカブ(1銘柄1万円以上での売買)
コスト:注文金額200万円未満なら(スプレッド)2%など
買い約定代金当たりのコスト:200円(1万円当)、1000円(5万円当)、200円(10万円当)NISA口座であれば、2014年の1年間は手数料無料

・株式積立
毎月の最低積立額:1万円〜(キンカブ定期定額)
コスト:注文金額×1%(スプレッド)

・投信積立
毎月の最低積立額:1万円〜
対象ファンド数:350銘柄以上

※ 手数料およびサービス内容は、特に注記のない限りネット経由の取引の場合。野村證券の【まめ株】は、野村ネット&コール口座のみの取り扱い。【株式積立】は本・支店口座の店頭もしくは、野村ネット&コール口座の電話での取り扱い。【投信積立】は本・支店口座、野村ネット&コール口座のどちらでも可能。本・支店口座の店頭の場合、毎月5000円から積み立てが可能。大和証券のるいとうは、コールセンターもしくは窓口での取り扱い。データは2013年12月1日現在。

この記事は「WEBネットマネー2014年2月号」に掲載されたものです。