写真提供:マイナビニュース

写真拡大

足元で、欧州の債券市場がより安定化しつつあります。2009年のギリシャの財政問題などを発端とした欧州債務危機は、アイルランドに始まりポルトガル、スペインなど南欧諸国に拡がり、これらの国々に対する信用リスクが高まるとともに、国債利回りは軒並み大きく上昇(債券価格は下落)しました。その後、ESM(欧州安定メカニズム)の強化などの安全網の整備やECB(欧州中央銀行)による流動性供給策を背景に、欧州金融市場が落ち着きを取り戻し、2013年には欧州景気に底入れの兆しが見え始めたことなどもあり、各国の国債利回りは低下基調を続けました。

そうした中、EU(欧州連合)などから金融支援を受けていたアイルランドが、今月7日に支援脱却後初となる10年物国債の募集を実施し、その募集に海外から多くの買い需要が集まったことなどから、同国を始めスペインやイタリアなど周辺国の国債利回りが一段と低下しました。アイルランドが国債発行による資金調達を行なえたことで、欧州金融市場が正常化に向けてさらに前進するとの見方が強まり、周辺国の国債を買うことに安心感が拡がりました。8日には、スペインの長期国債利回りが3.8%程度と2009年来の低水準となったほか、ギリシャの同利回りも7%台に低下するなど、欧州を取り巻く市場環境は改善に向かっているようです。

なお、こうした債券市場の安定化は、為替市場においても注目されます。物価上昇率の継続的な低下やこれまでのユーロ高の進行などを考慮し、ECBが今年前半にも追加利下げを実施するとの思惑が拡がっており、ユーロの先行きに対しては上値の重たさが意識されています。しかし、ユーロ圏の国債に対する信頼感の回復や、先進国の中でも相対的に高い利回りにあることなどを背景とした国債への資金流入は、ユーロの上昇を下支える要因になるものとみられます。

(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。)

(2014年1月9日 日興アセットマネジメント作成)

●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」

※1 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
※2 投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。

(日興アセットマネジメント)