買ったはいいけど、どこで売ればいいのか、もう少し保有したほうがいいのかわからない…。そんな疑問にプロが答えます。利益確定か、損切りか、ホールドか? 投資アドバイス付きの超親切連載です!

一休

東証1部・2450/1株 株価14万6700円

Q.旅行好きが高じて、3年ほど前に一休の株を4万円台で購入しました。その後驚くほど調子よく上昇し、すでに大きな利益が出ています。そろそろ売りを考えたほうがいいですか?

A.旅行好きということなので、先行きを楽しみに保有し続けてみてはいかがでしょうか。高級ホテル・旅館の宿泊予約サイト「一休.com」を運営する同社は、業績停滞時に行なった先行投資がみごとに結実しました。前2013年3月期には5期ぶりで最高益を更新し、今2014年3月期もピーク更新が見込まれています。
宿泊予約の会員数は320万人超と、5年前に比べ倍増。ブランドイメージも確立でき、順調な増加が続いています。レストランやショッピングなどの周辺事業も拡大し、収益基盤は強固になってきました。
また、同社は配当性向40%を基本方針として掲げています。購入価格4万円の配当利回りを今期末予定の配当1300円で計算すると3%台となるため、保有し続ける価値はさらにあるでしょう。

診断結果 ホールド

岩本秀雄
ストックボイス

日本証券新聞取締役編集局長、立教大学非常勤講師などを経て現職。市場ウオッチャーとして30年間、相場の激動を見続けている。

ホクト

東証1部・1379/100株 株価1950円

Q.キノコで有名なホクトを2500円で買ったまま塩漬けにしています。業績好調という報道も目にするのですが、今後、株価が買値近辺まで戻る可能性はあるでしょうか?同社の将来性と併せて教えてください。

A.株価は5月につけた年初来高値近辺まで戻ってはいるものの、会社サイドが想定している今期の1株当たり利益67・7円では、現状の2000円近辺の株価は相当に割高です。中間決算段階で通期の業績予想は上方修正されたものの、売上高で4%弱、最終利益で3%弱にすぎません。
競合他社に加えて、自社の新工場稼働でキノコ全般の供給が増え、販売価格が低迷しています。円安による燃料やパッケージ代などのコスト増も懸念材料。配当性向の高さは評価できますが、430億円余りの自己資本に対して売上高が500億円台しかなく、ROE(自己資本利益率)は5%程度と平均を大幅に下回っています。この資本効率の悪さが解消されないと、買値の2500円までの上昇はなかなか難しいでしょう。

診断結果 損切り

山本伸
マネーリサーチ代表

株式業界を見つめ続けて28年の大ベテラン。経済情報誌『羅針儀』を主宰。毎月4回の定例講演会は常に満席状態に。



※株価は2013年12月9日。チャートは日足。

この記事は「WEBネットマネー2014年2月号」に掲載されたものです。