年末高アノマリーがズバリ!! 日経平均は1万6000円目前。ドル/円も103円台だ。年始からはNISAも始まるし、外国人の買いに個人投資家の買いが上乗せされて、さらなる飛躍高に期待大。みんなが買い漁るニュースな株をどうぞ!

「株式投資は将来を買うもの」と言われる。ところが企業が投資家に示す将来像は、2〜5年後までの中期経営計画がほとんど。しかし、数こそ少ないが、もっと先を見据えた長期計画として会社の成長シナリオを掲げる企業がある。長期投資できる銘柄を吟味するうえで、重要なヒントといえるだろう。「成功みかん箱」という言葉がある。ホンダ創業者の本田宗一郎氏が、会社がまだ町工場規模の時代に、爐澆ん箱〞の上から「世界を目指す」と社員に夢を語ったエピソードはあまりに有名だ。

孫正義社長が起業初日、「1兆円起業になる」と宣言したのも爐澆ん箱〞の上だった。舞台はみかん箱ではないが、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は10年前、売上高1兆円の長期目標をぶち上げ、財界誌などから冷たくあしらわれた。ホンダもソフトバンクもファーストリテイリングも、現在は時価総額で東証ベスト10に入っている。

売上高や経営指標を細かく設定した中期経営計画も大事だが、中期計画はあくまで長期的な計画を補完するもの。また、中期計画にも2種類ある。経営状態のよい企業の計画なら問題ないが、経営不振企業は要注意。銀行から融資を引き出したり、経営者の延命を図ったりするのが目的の場合もあるからだ。

左上の表では、長期ビジョンを公表している5社を掲げた。いずれも努力目標ではあるものの、長期計画としてキッチリと将来の夢を語れるのは、今の経営状態に問題がないことの表れでもある。

一例だが、コカ・コーラウエストは2020年の売上高5100億円、営業利益350億円を目標に設定している。近畿から南九州までの各地のボトラーが合流して大きくなった会社だ。地域ボトラーの再編が終わり、あと2〜3年は生産や物流の合理化が利益率を押し上げそうだが、その後は本業の強化で株主に報いなければならない。

コカ・コーラウエストはコーラ事業の拡大や効率化を柱に、株主価値の最大化を目指す方針を明示し、再編完了後の企業像を投資家に見せている。

長期投資するなら、将来像に共感できる企業の株を買いたいものだ。年末年始、企業サイトなどで長期計画を読み込んではどうだろう。

長期ビジョンが出せる健全経営株5

【コカ・コーラウエスト(東1・2579)】2225円(100株)
「長期経営構想2020」に沿う形で、現行の中期計画を推進中だ。情報開示の優良企業でもある。

【原田工業(JQ・6904)】259円(1000株)
長期計画にある2019年3月期の目標は、売上高が400億円以上、売上高営業利益率が10%以上。

【JXホールディングス(東1・5020)】527円(100株)
長期ビジョンでは、「世界有数の総合エネルギー・資源・素材企業グループ」を目指すと宣言している。

【アイレップ(JQ・2132)】636円(100株)
長期経営計画では、2020年の連結営業利益率5%を目指している。2016年までに計画を見直す方向だ。

【アサヒグループホールディングス(東1・2502)】2944円(100株)
「長期ビジョン2020」で顧客満足度の重視を掲げる。中期計画では、自己資本利益率10%が目標。

※株価は2013年12月9日現在。

この記事は「WEBネットマネー2014年2月号」に掲載されたものです。