まず月収の6カ月分を貯めることを目標にしてみよう!【イラスト/斎藤ひろこ】

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世の中はデフレ脱却へ向けて動き出し、すでに円安の影響から、輸入品を中心にモノの値上がりが始まっています。よくいわれるように、インフレに強い資産は株式や不動産、外貨など。逆に弱い資産の代表は、預貯金です。2014年1月1日からはNISA(少額投資非課税制度)が始まり、あらゆる意味で投資に前向きになれる環境が整いつつあります。ある程度貯蓄ができたら、資産を“殖やす”ことも考えてみてはいかがでしょうか?

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効率的に資産を殖やしたいなら、投資も視野に入れるべき

 長く続いたデフレの時代、家計を守るために重要なのは、とにかく借金を減らして、現金をたくさん持つことでした。そのため、節約を通じて定期的に貯蓄する大切さを、私は多くの相談者の方にお話ししてきたつもりです。

 アベノミクス旋風が吹き荒れても、状況は依然として大きく変化しているわけではありません。よって、今後も節約・貯蓄は必要です。この連載でずっとお話ししている家計の見直し、費目ごとに予算(割合)を決めたやりくりも、ずっと続けていくべきでしょう。

 ただ、世の中がインフレになり、現金の価値が目減りする一方で、株式や不動産といった資産の魅力が増すときは、これまで投資したことがない人にとっても、投資に目を向ける好機です。

 投資をすれば、預貯金のみに集中させているときよりも、効率的に資産を殖やせる可能性が高くなります。もちろん、個人向け国債など以外は元本割れのリスクはつきものですが、あえてハイリスク商品を選択せず、年間2〜3%程度の利回りを目指して手堅く始めれば、そこまで大損することはありません。

 そのため、私は少しでも関心があるなら、誰でも投資をしたほうがよいと思っています。私自身、数は少ないながら株式を保有していますし、投資信託も何本か買っています。2014年以降の日本経済は、アベノミクスによる好景気が予想されているので、給与にはなかなかそれが反映されなくても、投資を通じ、ダイレクトに恩恵を受けることは可能でしょう。

投資を始める前に月収の6カ月分の現金を確保しよう

 “誰でも”投資をしたほうがよいといいましたが、厳密にいうと、それは“条件をクリアした方なら誰でも”ということです。その条件とは、“最低限の蓄えがある”という一点に尽きます。

 最近、相談者の方にもよく「投資をしたほうがいいですよね」「投資をしてみたいんですけど」と持ちかけられることがあります。基本的には「そうですね、やってみるといいですよね」といってあげたいところですが、そういう人に限って、預貯金がほとんどないというケースが多いものです。

 繰り返しになりますが、預貯金以外の金融商品の多くは、元本割れのリスクがあります。また、即時現金化できないものも少なくありません。蓄えがあまりないのに、そのほとんどを投資に回してしまったら、いざというとき(急病など)お金がなくて困ることになるでしょう。

 では、どの程度貯蓄があれば、投資を始めてもいいのか? ということになりますが、私がいつもお話ししているのは「最低でも、月収の6カ月分は貯蓄できてから」という目安です。月収が30万円の方なら、180万円ということになります。

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