2月7日(現地時間)、ソチ冬季オリンピック大会がいよいよ開幕する。日本チームは1998年の長野五輪で最多のメダル10個を獲得して以来、冬季ではそれを超えるメダルを取れていない。しかし、今回のソチ五輪ではメダル獲得の可能性を秘めている選手が多くいる。そこで、アマチュアスポーツ専門ライターとして活躍する折山淑美氏監修のもと、スポルティーバ的メダル獲得予想をしてみた。(お正月なので、景気よくいきます)

■金メダルの可能性有り
浅田真央フィギュアスケート
今シーズンを集大成と語っていることもあり、今大会にかける意気込みは強い。トリプルアクセルへのこだわりを貫ければ、実力的には金メダルの可能性が大いにある。

羽生結弦(フィギュアスケート)
12月の日本選手権では非公認ながらSP(ショートプログラム)で世界最高点を出し、絶対王者であるパトリック・チャンにも勝てる可能性が出てきた。現在の調子の良さを維持して、ノーミスの演技ができれば新王者誕生だ。

高橋大輔(フィギュアスケート)
右足負傷の影響からか日本選手権では実力を発揮出来なかったが、今までの経験値からソチ五輪には調子をピタリと合わせてくると思われる。4回転ジャンプをすべて成功させ、表現力を武器に演技構成点を稼げば、チャン、羽生に追いつくことも可能だ。

高梨沙羅(ジャンプ)
流星のごとく現れた日本女子ジャンプ界の若きエース。今季もW杯3連勝と絶好調。課題であったテレマーク着地も改良済み。気象条件の多少の不利なら克服する力を持っている。

■メダル獲得の可能性有り
加藤条治(スピードスケート
バンクーバー五輪の男子500mで銅メダルの加藤。今季W杯では1勝し、12月の代表選考会ではただ一人34秒台をそろえて優勝した。悲願の金メダルも視野に入れている。

長島圭一郎(スピードスケート)
バンクーバー五輪の男子500mで銀メダル。12月に入ってから徐々に調子を上げてきていてW杯でも2勝。加藤と同じく金メダルに届く可能性も。

渡部暁斗(クロスカントリー複合)
未だ五輪では複合個人で金メダル獲得がない日本だが、渡部自身は今季W杯6戦中2位1回、3位3回と安定した成績を残している。走力も向上して現在は「世界3強」の一角を占めており、ジャンプで若干リードできれば日本に初の金メダルをもたらす可能性はある。

小平奈緒(スピードスケート)
12月の選考会では女子500mと1000mで圧倒的な強さを見せたが、まだ本調子ではない状態をどこまで持っていけるかにかかっている。可能性が高い500mでは、W杯7連勝の李相花(韓国)に挑戦だ。

女子チームパシュート
メンバーの力の差が少なく、チームワークの良さが武器というパシュート女子日本代表。今季W杯開幕戦で2位に入った実力も踏まえ、あとは全員がいい状態で試合に臨むことができればメダルが見える。

男子ジャンプ団体
今シーズンW杯で竹内択、葛西紀明、伊東大樹らが結果を残していてメダルの可能性が大きくなっている。あともうひとりW杯で成績を残す選手が出てくれば確実に見えるようになる。風の条件次第では個人戦でも可能性あり。

スノーボードハーフパイプ
平野歩夢、平岡卓、青野令など誰がメダル争いに食い込んできてもおかしくないほど、世界と戦えるメンバーが揃っている。チームワークを武器に戦えるかがカギか。

上村愛子(モーグル)
今大会で5度目の出場だが、今季はW杯開幕戦で3位に。長野五輪から7位、6位、5位、4位と順位を上げ、メダルに近づいてるからこそ今回のソチ五輪でメダルに懸ける思いは人一倍強い。開会式翌日が決勝なだけに、彼女がメダル獲得なら、日本チームにも勢いがつくだろう。

ショートトラック女子
3000mリレーは、今季はイタリアやカナダに阻まれて4チームが残るA決勝に進めていないが、昨季は2位も含めてW杯や世界選手権で表彰台に上がっていた種目。選手個々が調子を上げていけば、穴のないチームワークの良さを武器にしてメダルまで届く可能性もある。

 ここに挙げた全選手がメダル獲得を果たせば、長野五輪を超える。いや、ここに名前が挙がっていない新しいヒーロー&ヒロインの誕生も含め、日本選手団の全員にとって納得のいくソチ五輪になることを心から願っている。この初夢が、2月にもう一度見られるよう、がんばれニッポン!

折山淑美●監修