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霊峰富士山を望む山梨県の富士河口湖町。ここで今、カッパが大量発生している! しかしカッパはカッパでもB級グルメだ。富士河口湖名物「かっぱめし」と言うらしい。その実体は何なのか? 現地で調査してみよう!

○カッパのお詫びで大もうけしたという伝説

「もともと河口湖にはカッパ伝説が古くから伝わっており、それをモチーフに作られたご当地グルメがこの『かっぱめし』です」。そう教えてくれたのは、河口湖畔のレンタルボートショップ併設の食事処「湖波」の戸川裕美さんだ。

それは昔むかし、河口湖畔の庄屋の家から、魚がカッパに盗まれるという事件が勃発。後日、カッパはそのお詫びとして万能薬の「河童膏」という薬の作り方を庄屋に伝授したという。今なお残っている伝説によると、庄屋はその薬を売って大もうけしたのだとか。ご当地グルメが大ブームの昨今、河童膏ならぬ「かっぱめし」で庄屋のようにひと山とはいかないかもしれないが、ともかく地域おこしのキラーアイテムとして誕生したのが「かっぱめし」である。

取扱店舗は、何と今や50店舗に上るというからすごい勢いなのである。ところでこの「かっぱめし」、ご飯の上にキュウリの浅漬けや大和芋(又は長芋)のすり下ろしをかけ、きざみのりと胡麻を振りかければ完成というシンプル極まりないメニュー。そのベースを踏まえ、各店が自在にアレンジしている。

○自家製鳥そぼろをとろとろのトロロと

「湖波」の「かっぱめし」は蕎麦付きで1,260円。「うちの特徴は自家製の鳥そぼろを加えていること」と言う戸川さん。食べてみるとトロロ飯にキュウリの浅漬けの酸味が口の中でさっぱり。軽すぎず重すぎず、爽やかで食べやすい。そこに鳥そぼろのしんなり感が加わる。

ほかでは見慣れない付け合わせは、「さつまいもの茎のきゃらぶき。ご飯に合いますよ」と戸川さん。後味もよく、印象に残る一品なのである。

●infomation
湖波
山梨県南都留郡富士河口湖町浅川367-1

○添え物のフライの甘露煮が味を変える!

次に向かったのは、あえてシンプルな「かっぱめし」を追求した「本陣つかさ」。こちらも蕎麦とのセットで、1,000円で提供している。

ベースのトロロとキュウリはどこまでもオーソドックスな味わい。しかし、「添え物で味が変わるのが、『かっぱめし』の魅力です」という専務の渡辺浩司さんの言葉通り、ごぼうの梅肉和えとワカサギのフライの甘露煮が、強い存在感を発揮している。地産地消のコンセプトを持つ充実したメニュー構成なのである。

●infomation
本陣つかさ
山梨県富士河口湖町本栖120

○間にはポークソテーをトッピング

最後に向かったのは「味処まんぷく」。ここがすごいのは、農家が営む店だけあってお米も山芋も全て「自家栽培」だということだ。「キュウリも夏場なら畑で作ってるんだ」との店主の中田俊正さんの言葉に、都会っ子は大喜びだろう。

こちらでも食材には強いこだわりを見せている。そして忘れちゃならないのが山芋とキュウリの間にドンとトッピングされたポークソテー。「刺身とかは、ありきたりだから使いたくなかったんだよ」という中田さん。シンプルな塩焼きだが、豚肉ならではのジューシィさが口いっぱいに広がる。ほうとうの味噌で味付けされた、トロロとキュウリとの相性も抜群の一品は1,000円となっている。

●infomation
味処まんぷく
山梨県南都留郡富士河口湖町河口517-4

見た目はあっさり、でも個性豊かな山梨県の「かっぱめし」。考えてみたらカッパは、姿を消したり他のものに変化したりという才能を持っていたと言われている。現代に蘇った山梨県の「かっぱめし」。その変幻自在の味も、ぜひ楽しんでほしい!

(OFFICE-SANGA)