羽田空港に駐機する香港エクスプレス航空のエアバスA320-200型機。多くのLCCよりも座席がゆったりしているのが特徴だ

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香港を拠点にする格安航空会社(LCC)「香港エクスプレス航空」が2013年秋、羽田空港への乗り入れを開始した。羽田に乗り入れるLCCとしてはマレーシア・クアラルンプール行きの長距離を運航する「エアアジアX」が知られているが、中距離路線が開設されるのは初めてだ。

香港エクスプレスの便は羽田に0時過ぎに到着し、その約1時間後に香港に向けて出発する。香港には早朝に到着し、折り返し便は現地を夕方に出発するため、日帰りに近い「弾丸旅行」も可能だ。どんな過ごし方ができるのか、J-CASTニュース記者が実際に体験してみた。

深夜1時30分に羽田出発して早朝5時25分に香港に着く

香港エクスプレス航空は04年に設立され、13年10月にLCC専業の会社に衣替えしたばかり。香港を拠点に、タイのプーケットやマレーシアのペナンなど8都市を結ぶ。日本には羽田以外にも関空に乗り入れている。

羽田便のダイヤは、往路は深夜1時30分に羽田を出発し、早朝5時25分に香港に着くというもの。東京都内、あるいは近郊の職場から羽田に直行し、朝から夕方まで現地に滞在して深夜に帰国する「弾丸日程」も可能だ。

運賃は最も安い場合で羽田-香港が片道1万2700円。これまでの航空会社よりも4〜5割程度安く設定されている。現時点では日本出発便のチケットはウェブサイトでは販売しておらず、旅行代理店経由で購入する。LCCでは珍しく、荷物を20キロまで追加料金なしで預けることができる(香港発の便をウェブで買った場合は追加料金が必要)。

利用する飛行機はエアバスA320-200型機。多くのLCCが同型機を177〜180人乗りとして利用しているのに対して、香港エクスプレス航空は174人乗り。その分1席あたりのスペースに余裕があることになる。座席はチェックインの時に指定する。2000円の追加料金を支払えば、足元が広い「スイート・シート」も指定できる。

大半のLCCと同様、機内食は有料。点心とウーロン茶のセット(60香港ドル=約800円)といった香港らしいメニューが提供されている。

記者が実際に乗った便はほぼ時間通りに出発し、香港に到着したのは定刻よりも若干早い5時過ぎだった。深夜便だということもあって、「寝たと思ったらすぐに到着」といったところだ。

入国手続きが終わった時点では空港と市街地を結ぶ鉄道などはまだ動いておらず、タクシーに乗るか、始発を待つために30分近く空港で時間をつぶす必要がある。いざ始発に乗って市街地に移動しても6〜7時台で、都市の大部分は「眠っている状態」だ。それでも香港島北部のヴィクトリアパークなどに足を運べば、市民がランニングや太極拳を楽しむなど活動を始めており、普段の観光とは違った香港の一面を見ることもできる。

14年夏ダイヤでは羽田を早朝に出発

帰りは19時5分に香港を出発し、0時30分に羽田に到着。出発2時間前にはチェックインすることを考えると、実質的に市街地で活動できる時間は7〜8時間といったところだ。また、羽田に着いた時には公共交通機関の運行は終わっている。タクシーやホテルの手配が必要だ。

ただ、14年3月30日から始まる夏ダイヤでは、行きが羽田発6時20分、香港着9時50分となり、帰りは香港発23時50分で、羽田着が翌朝5時5分となる。早朝に羽田に向かう方法が課題として残るが、ゴールデンウィークや夏休みに向けて、日本人にとっても利用しやすくなりそうだ。