カリアリMFラジャ・ナインゴランの去就をめぐる動きは騒がしくなっている。ミランがシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長の了承を待つ一方で、カリアリのマッシモ・チェッリーノ会長はマイアミへ向かう前に、ローマでローマのワルテル・サバティーニSDと会談した。同SDは昨夏もナインゴラン獲得に動いた人物だ。

サバティーニSDは昨夏、共同保有権獲得に850万ユーロ(約12億3000万円)を提示したが、今回は800万ユーロ(約11億6000万円)を用意している。MFマイケル・ブラッドリーに対するプレミアリーグからのオファーもあるからだ。

だが、チェッリーノ会長はクリスマス前に、ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役と口約束をしている。ミランとは、ナインゴランの共同保有権に、700万ユーロ(約10億1000万円)と若手MFブライアン・クリスタンテの共同保有権という条件で大筋合意に達している。

カリアリのニコラ・サレルノSDも、『Asromaradio.it』で「カリアリとローマの間にナインゴランに関する合意は一切ない」とコメント。「チェッリーノ会長とサバティーニSDは一般的な話をしたのであり、偶然空港で会っただけだと言える。ローマがどれだけナインゴランに関心を持っているかは分からないよ」と話している。

なお、ナインゴランにはインテルも関心を示していると報じられてきた。ワルテル・マッツァーリ監督が同選手を気に入っており、そして何よりエリック・トヒル会長がインドネシアルーツの選手を加えることを後押ししている。だが、インテルが本当に深く突っ込んだことはなかった。

逆に、ナインゴラン獲得に近づいていたのはユヴェントスだった。チェッリーノ会長とも合意し、選手も気に入っていた。ユヴェントスがチャンピオンズリーグで決勝トーナメントに進んでいたら、取引はまとまっていただろう。だが、ユヴェントスのプロジェクトは夏にずれ込むこととなった。