ミランFWステファン・エル・シャーラウィの2014年は、呪われた2013年の終わりと同じ形で始まることになってしまった。戦列離脱ということだ。ミランは28日、エル・シャーラウィがポルトガルで左足の手術を受けたことを発表した。手術は完璧に成功したとのことだが、復帰までには約10週間を要する見込みという。

エル・シャーラウィはツイッターで「手術はOKだ。本当に、できるだけ早い復帰を願っている。これも過ぎ去ることだよ」とコメントした。ミランによると、今回の手術は、以前に疲労骨折した箇所に負担をかけないようにするために必要だったとのことだ。

ミランは全面的なサポートを強調しており、連帯の意を表しているが、士気を高く保つのに、それだけでは十分ではないだろう。今季のエル・シャーラウィにとって、これは4度目の離脱となる。チャンピオンズリーグ予選プレーオフのPSV戦ファーストレグでゴールを決めた同選手だが、これが7試合出場した今季のここまで唯一のゴールとなってしまっている。

リーグ開幕戦で先発したエル・シャーラウィだが、次節カリアリ戦ではベンチスタートとなり、9月13日に大腿二頭筋損傷でトリノ、セルティック、ナポリ、ボローニャ、サンプドリアとの試合を欠場した。

10月1日のアヤックス戦での復帰に向け、オランダ遠征メンバーにも招集されたエル・シャーラウィだったが、左足の亀裂骨折で再び離脱。10月25日には本人が復帰まで2週間必要と話していたが、実際にピッチに戻ったのは12月1日のカターニア戦だった。

リヴォルノ戦でも部分的に出場したエル・シャーラウィは、アヤックス戦で先発に復帰。だが、24分で再び離脱を余儀なくされた。左足の痛みがなくならなかったのだ。クラブは12月12日、2〜3週間の離脱を発表。だが今回、手術に踏み切ったことが発表された。

代理人でもある兄のマヌエル・エル・シャーラウィ氏は、『Radio Sportiva』で次のように話している。

「手術は避けられない選択だった。2カ月前の亀裂骨折により、クラブと決めた保存治療を維持できなかったんだ。2週間は完全休養となる。ステファンは元気だ。落ち着いており、笑顔だよ。彼の2013年はちょっとこんな感じになってしまった。彼が考えなければいけないのは、回復することだけだ」

「ワールドカップに出られるかどうかは、回復次第であり、彼の自信次第だ。もちろん、彼は重要なゴールを決めていかなければいけない。ミランとサポーターはとても近くにいてくれている。私は特にクラブやドクターに感謝したい。ステファンの目標は3月に練習に復帰することだ」