2013 年12月より、新規制での運用に完全移行したバイナリーオプション。取引時間が規制されたことで、超短期トレードの魅力が失われたと考えるユーザーは少なくない。しかし、投資対象や取引タイプのラインナップを増やし、従来以上にその魅力を充実させている会社がある。バイナリーオプションのリーディングカンパニー、IG証券だ。同社のマーケット・コメンテーターの莇(あざみ)陽子さんに、最新動向を聞いた。

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 IG証券は、2009年、国内で初めてバイナリーオプションをスタートさせたことで知られているが、それ以前からの歴史がある。

「イギリスIG本社は1974年に設立。現在世界16か国にオフィスを持つグローバル企業で、IG証券はその日本拠点です。IGグループはすでに03年からバイナリーオプションを提供していました」(莇さん・以下「」内同)

 したがって、バイナリーオプションで10年の実績を有することになる。実は、今回の新規制導入にあたり、日本の自主規制団体である金融先物取引業協会は、IGが日本や米国で提供しているバイナリーオプションのモデルを参考にしたという。同社のサービスは、いわば業界のデファクトスタンダード(標準)となっているのだ。

 その具体的なサービス内容をみると、競合他社にはない、商品ラインナップの豊富さに驚かされる。

「まず、取引タイプは、『レンジ』『ラダー』『ワンタッチ』の3種類があります。また、投資対象となる金融商品には、FXだけでなく、日経平均やNYダウなどの株価指数や、NY原油(WTI)先物、NY金先物といった商品もあります。特に、日経平均は3種類の取引タイプすべて、FXはラダーとワンタッチの投資対象となっているので、そのときの相場環境によって、戦略が立てやすい取引タイプをユーザーが選べるメリットがあります」

 例えば市場の値動きが比較的大きい相場では、取引終了時の取引価格が設定条件以上に「上昇するorしない」を予測するラダーというタイプの取引が適しているかもしれない。

 一方、レンジ相場が続くと予測した場合には、「あらかじめ設定された価格帯(レンジ)を維持する」というポジションを保有する戦略を立てられる。ボラティリティが低いレンジ相場でも、2者択一のバイナリーオプションなら収益機会を獲得できるのだ。さらに取引途中の損切りや利益確定が可能なため、状況に応じて戦略的なトレードを行うことが可能だ。

「売りポジションから入れるのも当社のバイナリーオプションだけです。すでに保有している金融商品のリスクヘッジや、投資対象となっているさまざまな金融商品を組み合わせることで、資産運用ツールとして活用することもできます」

※マネーポスト2014年新春号