今も続く美術品の“奪還”計画、実話をジョージ・クルーニーが映画化。

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ジョージ・クルーニーが監督、製作、脚本、主演を務め、“ハリウッドの至宝”たちがドリームチームを結成して製作されたノンフィクション・サスペンス大作「ミケランジェロ・プロジェクト」。本作で描かれる美術品“奪還”プロジェクトとは、いったいどのようなものなのだろうか。

第二次世界大戦下のヨーロッパで、前代未聞の救出作戦が実行された。アメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズベルトの認可を受けたその極秘プロジェクトが救うべき対象は、500万点以上もの美術品。ミケランジェロの「聖母子像」、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を始めとする、ゴッホ、セザンヌ、ルノワール、モネなど、人類の歴史遺産の数々がナチに略奪され永遠に葬り去られようとしていたのだ。

兵士ではなく、ただ心から美術を愛する美術館館長をリーダーとする7人の特殊チーム“モニュメンツ・メン”が、現在の貨幣価値では換算不可能な世紀の美術品“奪還”プロジェクトを遂行。サスペンスとアクションをふんだに織り交ぜ、迫りくるナチの魔手やタイムリミットと闘いながら、命懸けのミッションに挑む姿が描かれている。

この実話の映画化が非常にタイムリーに感じられるニュースが先日発表され、さらに世界中を驚かせることとなった。そのニュースとは、1930〜40年代にナチによって没収された1,500点もの美術品が、ミュンヘンのアパートで発見された、というもの。これは第二次世界大戦後に発見された中でも最大規模の一つで、その中にはパブロ・ピカソを始め、マルク・シャガールやオットー・ディクスのような名匠の未発表作も含まれていたことが明らかにされた。これらは、調査が終わり次第、早急に正規の所有者に連絡をとると記者会見で発表されているが、現在もなお、何十億ドルもの価値がある何十万点もの文化的な品々や記録が未だ行方不明になっている歴史的事実を改めて身近に感じられるニュースとなっている。

現在もなお活動が続いている“モニュメンツ・メン”たち。その活動をクルーニーが映画化するにあたり、“ハリウッドの至宝”とも言うべき俳優たちが集結した。「ボーン」シリーズや「オーシャンズ」シリーズでおなじみの好漢マット・デイモン、「ロスト・イン・トランスレーション」「私が愛した大統領」のビル・マーレイ、「アルゴ」「人生の特等席」のジョン・グッドマン、「アーティスト」で世界中を魅了したフランスの二枚目俳優ジャン・デュジャルダンが、“モニュメンツ・メン”の個性豊かなメンバーを体現。さらにアカデミー賞女優ケイト・ブランシェットが、美術品の保護に貢献した実在の女性をモデルにした物語のカギを握るヒロインを演じている。

また、本作はヨーロッパで大規模な撮影を敢行。世界一美しい建造物のひとつとして名高いノイシュヴァンシュタイン城などの壮麗なロケーションの数々も見どころのひとつだ。

映画「ミケランジェロ・プロジェクト」は2014年4月、全国ロードショー。

☆「ミケランジェロ・プロジェクト」ストーリー

美術館館長フランク・ストークスは、ヨーロッパ各国に侵攻したナチ・ドイツが歴史的に重要な美術品の略奪を繰り返していることに、危機感を抱いていた。ルーズベルト大統領を直接説得し、記念建造物や美術品を保護する任務を託された彼は、建築家、彫刻家、美術学校の校長など美術分野の専門家らの特殊チーム“モニュメンツ・メン”を結成。フランス、パリ、ベルギーなどに散らばった7人のメンバーは、幾多の苦難に晒されながら懸命にミッションを遂行していく。やがて、ドイツにたどり着いたストークスらは、大量の美術品の隠し場所を探り当てるが、そのいく手にはヒトラーの破壊指令を受けたナチの驚異が立ちはだかるのだった…。