個人投資家の間で「バイナリーオプション」の人気が高まっている。バイナリーオプションとは、「特定の日時までに、上がるか下がるかを予想する」というシンプルな取引だ。しかも、5分後や10分後のような極めて短期の売買が可能な業者が多い。このシンプルさと短時間で結果が出ることの面白さ、さらに少額で始めることができるとあって、FX(外国為替証拠金取引)を凌ぐほどの勢いを見せている。

 12月からは取引開始から判定時刻まで2時間以上になり、1営業日にエントリーできるのは最大で12回。また、これまでは「上がるか、下がるか」の二者択一だったものは、購入受付時のレートを基準に6つの目標レートが設定され、「判定時刻のレートがそれよりも上か下か」を予想する形式に変わった。このルール下でいかにトレードするべきなのか、これまで2000万円以上の利益を得ているトレーダー、Flasher氏に聞いた。

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 私は10分で結果がわかるGMOクリック証券の「外為オプション」をメインに、それよりも短い5分や比較的長い1時間で取引をする場合には、FXトレード・フィナンシャル、海外業者のオプテックなどを使い分けています。

 5分や10分などの短い時間ではどうしても運に左右されがちですが、しっかりチャートを見て判断するときは1時間など長時間のほうが向いていると思いますね。

 短時間でも長時間でも、私の基本的な戦略は逆バリです。ボリンジャーバンドとMACDを参考にしながら、売られすぎからの一次的な反発や、買われすぎからの一時的な下落を狙っています。ただし、売られすぎでも勢いがあるともっと下がってしまうので、テクニカル指標だけでなく、相場の流れを見ることも大切です。

 GMOクリック証券では1日100回くらいエントリーしていましたが、これはちょっと多すぎで、エントリーしすぎると勝てないですね(笑)。たぶん、メンタルの問題が大きく、アツくなってしまっているんでしょうね。バイナリーオプションが新ルールになろうと、メンタルの重要性は変わらないので、冷静にタイミングを見極めることは大事だと思います。

 相場が変わっても、絶対に変わっていけないのが“マイルール”。私のマイルールは2つあって、一つは「同時に複数は買わない」こと。強い流れができているときには連続して負けてしまうからです。また、「利益の上限、損失の下限になったら、その日はもうやらない」というのも決めています。目安としては1日の利益30万円、損失10万〜15万円です。

 勝つことよりも「負けないこと」を心掛けていますね。今後は1日にエントリーできる回数は最大12回となり、負けを取り戻そうと何度もエントリーすることができなくなってしまうので、負けないことがますます重要になります。そもそも、「負けを取り返そう」なんて考えているときは、概してさらに負けが込んで傷口を広げてしまうものですからね。

「投資家保護のため」とうたった新規制ですが、海外業者は規制の対象外ですから、これまでどおり短時間のバイナリーオプションをやりたい投資家は、海外業者に流出していってしまう可能性があります。結果的に投資家保護にはあまりならないだろうと思っています。

 海外業者は税金の面のデメリットもあるし、金融庁の管轄下にないので資金管理の不安もあります。また、入金がクレジットカードでできてしまうので、アツくなると火傷してしまう恐れもあり、海外業者はあまりオススメできないですね。

 これからは最大で1日12回しかエントリーできないわけですから、負けたぶんを取り返すのが大変になります。相場が変わってもマイルールを変えることなく、勝てるタイミングを狙い撃ちしていく戦略が有効だと思います。

【プロフィール】30代、都内在住。2010年に元手50万円ほどでスタート。GMOクリック証券の外為オプションを中心にいくつかの業者を活用。波はありながらも、これまで2200万円以上の利益を得ている。ブログは「クリック証券 外為オプション攻略ブログ」(http://f-f-studio.com/boFX/)

※マネーポスト2014年新春号