30代独女、ボーナス&退職金ナシ。マネー不安解消の糸口は?

月々8万円を貯蓄し、貯蓄総額は600万円を超えるけれど、将来のお金が不安という、契約社員のまりこさん(仮名・32歳)。「体調を崩して休職してしまったら……」「会社都合でリストラになってしまったら……」「もうすぐ消費税もアップするし……」と尽きないお金の不安はどうすれば解消できるのでしょうか。FP花輪陽子さんに聞きました。(取材・文/島影真奈美)

編集部 アラサーで貯金総額600万円と順調に貯蓄しているというまりこさんですが、将来のお金に対する心配が尽きないそう。半年ほど前に体調を崩し、入院を経験したことも、不安に拍車をかけているようです。また、2014年春に予定されている消費税アップで、買い物がしづらくなるのではないかという不安もあるとか。

花輪 いくつかの不安要素が重なると、「何がどう不安なのかよくわかならいけれど、とにかく不安……」と心配になってしまい、せっかくきちんと貯金できているのに、ちっとも心が安まらないということがあります。「何が不安なのか」が明確なものから、具体的な対策を講じていきましょう。まりこさんの場合、まとまった貯蓄があるので、すぐに必要というわけではありませんが、病気が心配なのであれば、医療保険への加入を検討するなど。もし、すでに保険に入っている方であれば、保険の内容を見直し、無理のない金額で万が一のケガや病気に備えましょう。

編集部 まりこさん自身も、「今後、保険の加入を検討したい」と思いながら、まだ手つかずになっているようですね。「生命保険は、持ち家の次に大きな買い物」とも聞きますが、月々の保険料の支払いが増えると、その分、貯金に回せる額が減ってしまうというのも、最初の一歩を踏み出せない原因になっているかもしれません。

花輪 やみくもに保険にお金をかけるのは考えものですが、月に1回ちょっと贅沢なランチをする程度の金額から加入できる保険もあります。何か不安に感じていることがあるのに、特に手を打つもなく、先延ばしにしていると、漠然とした不安はどんどんふくらみます。不安に飲み込まれないようにするには「できることから手をつける」のが鉄則です。

編集部 まりこさんの場合、契約社員でボーナスや退職金がないことも、将来に不安を感じる要因のひとつになっているようです。

花輪 契約社員や派遣社員はもちろん、正社員であってもボーナスがない場合は月々の収入のなかから、臨時支出のためのお金を貯めておくこともオススメします。将来のための貯蓄として手取り収入の10%、臨時支出のために手取り収入の5〜10%を貯められるとベストです。

編集部 臨時出費があったときに、ボーナスから補填するという選択肢がないぶん、しっかり貯めておかなくてはいけないんですね。

花輪 また、契約社員や派遣社員だと病気やケガ、妊娠や出産をきっかけに働き続けられなくなるリスクを抱えています。企業や派遣会社の健康保険組合などに加入していれば、契約社員や派遣社員であっても、病気やケガをしたときに最長1年半は傷病手当金がもらえますし、条件を満たせば、産休や育休も取得できます。ただ、契約満了を迎えたら、以降は契約更新をしてもらえない可能性も。働く側が「ずっと働き続けたい」と言っても、必ずしも働き続けられるとは限らないんです。

編集部 正社員ほど守られた環境にいるわけではないということですね……。将来の不安を少しでも減らすため、何かできることはありますか?

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