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JR東海はこのほど、東海道新幹線の線路補修作業を効率化させるため、「改良型レール削正(さくせい)車」「脱線防止ガード転換ロボット」を新たに導入すると発表した。

東海道新幹線では地震時の脱線・逸脱防止対策として、レールの内側に沿うように「脱線防止ガード」の敷設を進めているが、線路の補修作業に支障をきたす場合、従来は人力でガード材を持ち上げて作業に支障のない位置に一時的に転換し、作業終了後に元に戻していた。

「改良型レール削正車」は、この転換作業そのものを行わなくて済むように開発された作業車両。「レール削正」とは、車輪とレールの接触音の低減とレールの延命を目的に、レールの上面と内軌側を削って形状を整える保全作業のこと。JR東海では現在、2編成のレール削正車を保有しているが、このうち1編成について砥石の形状を変更し、脱線防止ガードとレールとの間に砥石が入る構造に改良することで、レール削正作業時の脱線防止ガードの転換を不要とした。来年2月から運用を開始し、残る1編成についても来年秋までに改良を完了させる予定。

「脱線防止ガード転換ロボット」は、その他の補修作業などの際に自動で脱線防止ガードを転換・復位するロボット。来年5月に1台を導入する予定で、人力による脱線防止ガードの転換作業を減らすことで、作業の安全性向上と効率化を図る。導入費用は約3,000万円とされている。

(佐々木康弘)