10月も上昇基調となった新興国株。特にインドとマレーシアは、インデックスが過去最高値を更新するなど絶好調。格付けが引き上げられたフィリピンへの資金流入も拡大している。

10月の新興国株は、ほぼ横ばいとなった中国株を除いておおむね上伸した。特に9月以降、上昇トレンドを継続中のインド株は、主要インデックスであるSESNEX指数が3年ぶりに過去最高値を更新。月間上昇率は8・6%と好調だった。

インド株は、米国の財政問題が10月17日にひとまず決着したことで先行き不透明感が払拭され、米国FRB(連邦準備制度理事会)による量的緩和の縮小が延期される見通しが強まったことなどから上昇トレンドを継続した。通貨ルピーが下げ止まり、貿易赤字の縮小が進んだことや、海外からの資金流入の拡大が見込めることも手がかりとなった。インド準備銀行(中央銀行)は10月29日に政策金利を引き上げたが、悪材料視されることはなく、同日のSENSEX指数は3年ぶりの過去最高値更新となる2万929ポイントで引けた。

東南アジアでは、フィリピンとマレーシアが好調だった。

アジア開発銀行が10月2日、フィリピンの経済成長見通しを上方修正したことに加え、翌3日には格付け会社のムーディーズがフィリピンのソブリン格付けを投資適格級にしたことなどが好感され、フィリピン総合指数は10月の1カ月間で6・4%上昇した。

また、マレーシアのFTSEブルサマレーシアKLCIは10月24日に過去最高値となる1818ポイントを記録。同国の2014年予算案で、巨額の財政赤字に対処する計画が発表されたことなどが好感された。中国が10月18日に発表した7〜9月のGDP(国内総生産)成長率が7・8%と加速したことも、東南アジア株の上昇を支えた。

この記事は「WEBネットマネー2014年1月号」に掲載されたものです。