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人気アニメ『機動戦士ガンダム』のプラモデル「ガンプラ」モデラー世界一を決める「ガンプラビルダーズワールドカップ2013」決勝大会が23日、東京・台場の「ガンダムフロント東京」で開催された。

3回目となる今回は、日本、中国、韓国、香港、台湾、オーストラリア、インドネシア、イタリア、マレーシア、アメリカ、フィリピン、シンガポール、タイからオープンコース(15歳以上)、ジュニアコース(14歳以下)各コースの各国予選を勝ち抜いた代表が参加して、ガンプラビルダー世界一の座を競った。

表彰式にはMCとして声優の池澤春菜と川口名人、スペシャルプレゼンターとしてガンダムファンとしても有名な俳優の及川光博が登場。及川は「子供の頃から『ガンプラ』が大好きで、おこづかいのほとんどはプラモデルに使ってました。近所のプラモデルショップの大会で優賞したこともあるんですよ。でもついつい買いすぎてしまって、今でもファンの方にもらったりするので、まだ開けてないガンプラがたくさんあります。それを組み立てるのは老後の楽しみにしたいです」とガンプラエピソードを披露し、決勝に進出した作品のクオリティには「ほんとにワクワクします。どれも素晴らしくて甲乙つけがたいですね」と語った。

冒頭にはバンダイの上野和典社長も登壇、「ガンプラが世界中で楽しまれていることをうれしく思います。世界から集まったガンプラの技術力と発想力に驚いています」と語り、今後もファンの期待に応える商品開発をしていくことを宣言していた。

○オープン部門は日本代表が初優勝!

オープン部門には13作品がエントリーしており、日本代表・山内俊平氏が制作した「宇宙世紀最強の機体」が日本代表として初優勝を果たした。『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のνガンダムをシンプルに、しかしすさまじく精緻なクオリティで組み上げた作品。模型誌『ホビージャパン編集部』(ホビージャパン刊)の岡村氏は「受賞者はシャイな方が多いですが、作品からはすさまじい気迫を感じました。その中でも自分の中にあるビジョンを一番明確に表現する技術と気迫を感じたのが山内さんだったと思います」と称賛を送っていた。続く『電撃ホビーマガジン』(アスキー・メディアワークス刊)編集部の木村学氏は審査の難航を明かし、「見ているだけで楽しくなるような審査でした。νガンダムは伊達じゃないですね」とアムロ・レイの名台詞を引用して評価。そして、『モデルグラフィックス』(大日本絵画刊)編集部の古屋智康氏は「日本代表選考会の時、世界を狙えるんじゃないかと話していたので、現実になって満足しています」と、初優勝を称えた。

優勝した山内氏は「ありがとうございます。νガンダム制作を応援してくれた皆さんの支えがモチベーションでした」と感無量の様子。また、会見後に山内氏は「制作期間は5カ月ほどで、夏の暑い時期にがんばりました。装甲を薄くすることやプロポーションを自分好みにすることにこだわりました。特に手をかけたのは脚部。日本代表選考会にはモデラー仲間を含めて素晴らしい人たちが参加していたので、その代表になれて光栄です。優勝しても前の二代の方々にはまだまだ及ばないと思うので、努力していきたいです」と、取材に答えていた。

○ジュニア部門はガリバー旅行記がイメージモチーフの香港代表が優勝

14歳以下によるジュニア部門には、イタリアと北米を除いた11カ国代表が参加。優勝したのは香港代表のチョイ・チキット君。横たわる巨大なシャア専用ザクを、無数の小さなモビルスーツたちが調査しているというアイディア光る作品となった。バンダイの西澤氏は「ジュニアコースとは思えない力のある作品、クオリティで選考は難航しました。今回の上位作品はいずれも『ガンダム』という作品にとらわれないアイディアを持っていたと思います」と選考の経緯を明かした。

優勝したチョイ君は「うれしいです、家族に感謝したいです」とやや緊張気味。会見後の取材には「香港代表としてこの賞をもらえてうれしいです。受賞した作品は『ガリバー旅行記』にインスピレーションを受けて、3カ月ぐらいで制作しました。ガンプラはBB戦士がきっかけで作り始めました。これからもガンプラを作り続けていきたいです」と、ガリバーが小人たちに捕まる物語からアイディアの着想を話した。

大会の総評として川口名人は、「今年はスケジュールが許す限り各予選会を見ていたので、一堂に会するのは感慨深かったです。決勝大会に出場した作品は今回1月7日まで展示されているので、写真だけではなく、実物を見て感じてもらいたいと思います」と総括した。詳細なスケジュールは未定だが、来年には第4回の開催も予定しているという。

(C)創通・サンライズ

(トランジスタ)