増税後でも「家計の支出の割合」は変わらない【イラスト/斎藤ひろこ】

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ただでさえ出費が増えがちな年末年始に、吹き荒れる“増税前に買い物しておけ!”旋風。前回は、そんな風潮にクギを刺すお話をさせていただきました。ただ、平常心で質素に暮らしていても、増税になれば確実に可処分所得は減少します。今回は、それでも貯蓄のペースを落とさないため、特に注意して削っていきたい費目を考えていきたいと思います。

*前回の記事→増税前に“絶対”買うべきものは、ほとんどない!

増税で支出が増えても、理想的な「支出の割合」は変わらない

 私はもう10数年間にわたり、家計再生コンサルタントとして、多くの方の家計相談を受けてきました。その経験を通じて強く感じるのは、開業当初と現在とで、お客さんのタイプが大きく変わってきていることです。

 以前だと、大きな借金を抱えている人や、赤字にはならないものの、貯蓄はほぼゼロ……といった人が大半を占めていました。しかし、最近はガラリと変わって、「私はすごく節約を頑張っていますが、どうしても貯められないんです」というタイプが多数派に。かつて多かった浪費癖に悩んでいる方は、かなり減ってきているのです。

 世の中から浪費家が激減したわけではないでしょうが、長かったデフレ不況を経て、節約上手になった人が増えたことも事実だと思います。中には、こちらが脱帽するほどの節約っぷりで、家計に何の問題もないのに、「私、大丈夫ですかね……」と不安そうな方も。このように、節約をしていても、自分の家計管理に自信がない方はよく見かけます。

 そのような方にも家計の組み立て方を明快にするため、私は「家計の支出の割合」というものを提案しています。手取りに対し、食費は○%、住居費は○%、貯蓄は○%という具合に割合を決め、それにのっとって予算を決めれば、自然と模範的な家計が作れるというものです。

 ただ、増税が行われれば、この割合からはみ出してしまう費目も出てくるでしょう。しかし、増税したからといって、上記の割合が変わるわけではないので、現在すでに予算の上限いっぱいにお金を使っている費目については、今から見直す必要があるのです。

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