「ハート・エレキ」センターの小嶋陽菜さん(13年1月撮影)

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2013年もAKB48は大活躍だった。2月発売の「So long !」から12月発売の「鈴懸の木の道で『君の微笑みを夢に見る』と言ってしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの」まで、全てのシングルが発売1週目でミリオンヒットを記録している。

輝かしい売り上げの裏で、日が当たらずわびしい毎日を送る、いわゆる「干され」メンバーも多くいる。そんな現役「干され」メンバーがAKB内の「格差」に切り込み、ファンの間で話題となっている。

「楽屋が16人と80人に分かれてて、部屋の大きさ同じ」

話題の発言があったのは、2013年12月18日にスマートフォン向け放送局「NOTTV」で放送された「AKB48のあんた、誰?」でのことだ。

前日に行われたイベント「AKB48紅白対抗歌合戦」についての話題で、小林香菜さん(22)が笑い交じりにこんなぶっちゃけトークをした。

「楽屋が2つに分かれてて、ハート・エレキ選抜とその他。こっち(その他)は大体いつも80人くらいで、こっち(選抜)の楽屋は16人。部屋の大きさは一緒なんですね。いつも呼吸するのに大変で、身動きも結構取れなくて。もっと言えば研究生の子がイスとかに座ってて、私昨日座れなかったんですよ」

「ハート・エレキ」とは13年10月に発売したシングルで、選抜は小嶋陽菜さん、高橋みなみさん、大島優子さんら知名度の高い16人だ。

内田眞由美さん(19)も、負けじと暴露トークを繰り広げた。

「今日の朝聞いたんですけどお弁当も違ってたみたいで、選抜は叙々苑(の弁当)で、こっちはキュウリだった。別にいいんですよ?キュウリ美味しかったんで。キュウリ酢で漬けてて、みんな美味しいね、って食べてたんで」

選抜はグリーン車、干されは普通車…度々出る「格差エピソード」

他のメンバーがGoogle+に公開した紅白対抗歌合戦の楽屋裏の写真を見てみると、から揚げやパンを食べているのも確認できるので、「ご飯がキュウリだけ」というわけではなく、ケータリングの中にキュウリの惣菜があったということのようだ。ちなみに叙々苑は高級な焼肉チェーンで、弁当も安くはないと思われる。

小林さんと内田さんのトークはあくまで「自虐ネタ」という印象で、会場にも悲壮感は漂っていなかったようだが、この発言がネット上に転載されると、ファンの間で物議を醸した。

「選抜が特別なのはわかるがひいきはよくないな」「食事に差をつけるのは本当に意味がわからない。メリットあるのか?」「干されと超選抜では仕事の量が違いすぎるんだからこれくらい優遇されないとな」「現実問題として上位人気メンが下位メンの分も稼いでるわけだからなぁ」など賛否両論書き込まれている。

AKBの「格差問題」については、これまでにも度々話題になっていた。

12年3月に解散したSDN48のメンバーが11年2月に「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)に出演した際、「AKBの握手会でファンの手を消毒する係をした」と話し、スタジオ中が驚きに包まれた。

12年12月放送の「ぷらちなロンドンブーツ X'masSP」(テレビ朝日系)に出演したHKT48指原莉乃さんは、「AKBとHKTの間に格差がある」と告白。AKBの衣装は豪華だが、HKTの衣装はペラペラの布で下着が透けるほどだという。指原さんは「HKTはまだ(デビューして)1年くらいだから」とフォローしていた。

さらに13年3月には、握手会のため大阪に新幹線で移動するメンバーが写真をネット上にアップしたが、高橋みなみさんと小嶋陽菜さんの2ショットがグリーン車内、中塚智美さん、仁藤萌乃さん、松井咲子さんの3ショットが普通車内で撮影されたものだと話題になった。