【インタビュー】「嫌いな女子アナ1位」すらネタに! 嫌われながらも愛される“マーサの哲学”とは
フリー女子アナ乱立の時代にあって、その特異なキャラクターで視聴者を楽しませ続けている高橋真麻。先日、週刊文春で発表された「嫌いな女子アナランキング」で“見事”1位の座に輝き、それすらも「ネタになるから良いかな」と語る彼女。嫌われながらも愛される、そのキャラクターの真相に迫る!
【Photo=小林邦寿/Interview=青柳潤(ライブドアニュース編集部)】


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“新人”フリーアナウンサーとしての葛藤
豪雨で中止になった隅田川花火中継の裏側
実はおいしい「嫌いな女子アナ1位」



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■“新人”フリーアナウンサーとしての葛藤


―局アナ時代は「アナウンサーなのに○○」っていうギャップの部分が、私のおもしろさだと思っていました―



――今年4月にフジテレビを退職して、フリーランスとして活動を開始されて約8ヵ月が経ちましたがいかがですか

高橋真麻(以下、真麻):まだ8ヵ月しか経っていないんですよね。自分の中ではもう1年以上フリーでやっている感覚です(笑) 時間的な忙しさもありますが、やはりフリーランスになったことで仕事への責任感が以前よりも増して、毎回毎回のお仕事を全力投球でやらせていただいているので、仕事の疲れ方が変わったかな、という感じがしています。

――局アナ時代と比べて明確な変化は感じますか

真麻:より「結果を残さなければ」って思うようになりましたね。組織の中にいたときは、たとえ担当番組がなくても、出社して庶務とか雑務をやってお給料がいただけるという環境でしたけど、フリーの場合は、たとえば初めてオファーを頂いたお仕事で、「あ、ダメだな」って思われてしまったら次はもう使ってもらえないわけで、やっぱりそれがフリーランスという立場なんだな、って実感しましたね。与えられたポジションをしっかりとこなさないと次に繋がらないという点は明確に違うなと実感しました。

――フリーランスになってからは、バラエティ番組も積極的にご出演されていますよね

真麻:そうですね(笑) でも、わたし自身おもしろい人間ではないと自覚しているので、バラエティー番組に出演しても「おもしろいこと言えたかな」とか「いまの発言でおもしろいのかな」とかすごく気にしてしまうんです。アナウンサーとしての仕事、つまり決められた時間内に与えられた原稿をきちんと読むという仕事は、訓練すればできるんですよ。でもバラエティの場合、臨機応変にそのときそのときのリアクションとかを求められるので、とても難しいですね。

――局アナ時代から、ステージで歌ったり水に落とされたりと「普通の女子アナ」という枠からは飛び出たお仕事、キャラクターでしたよね

真麻:フジテレビにいた頃は「アナウンサーなのに歌う」、「アナウンサーなのに無茶する」といった「アナウンサーなのに○○」っていう“ギャップ”の部分が、私のおもしろさだったと思うんです。それが「局のアナウンサー」ではなくなったことで、ギャップをうまく出せるのかなと悩みました。
在局中は、アナウンスメントという仕事をちゃんとやっているっていう、自分の中でも核というか芯の部分がちゃんとあったからこそ、バラエティ番組に出て振り切ったキャラクターを演じたりすることができたんですけど、今はその核の部分が局アナ時代とは違うので、そこのギャップをどうやって保つのか、という部分ではまだ迷っています。