レアル・マドリーを指揮することは、「いつだって同じ仕事」ではあるが、「夢」だという。たとえ1億ユーロ(約140億円)がかかっても、納得できなければMFガレス・ベイルも外す。なぜなら、「全員同じだからだ。プレーが悪ければ交代」だからだ。

ミラン、チェルシー、パリ・サンジェルマンで勝利を手にしてきたカルロ・アンチェロッティは、スペインでも勝利を目指している。ここまでは悪くない。ユヴェントスが敗退したチャンピオンズリーグ(CL)で、レアルは決勝トーナメントに進んでいる。

テレビ番組「Quelli che il calcio」で、アンチェロッティ監督は「イタリアサッカーが欧州の舞台で大きな役割を失っているのは残念だ。ミランがレアルと同じように進めることを願おう」と話した。

CLは16日に決勝トーナメント1回戦の組み合わせが決まる。レアルはそのミランと対戦するかもしれないが、アンチェロッティ監督は「ミランと対戦することになったら、とても特別だろうね」と述べている。

過去を振り返ってみると、彼がビッグクラブで勝てなかったのはユヴェントスだけだ。アンチェロッティ監督は「少しつらいね。でも、それがサッカーだ。負けることも知らなければいけない。負けを知ることができれば、勝つこともできる」と語った。

イタリアの外へ飛び出した人物として、アンチェロッティ監督はこのように助言もしている。

「イタリアサッカーは困難の時期にある。経済的なリソースというより、設備に関するリソースによるものだ。欧州ではどの国も、モダンなインフラ、新しいスタジアムをつくってきた。人はよりスタジアムへ行きたいと思っている。イタリアはこの点で再構築し、ユヴェントスがやったことに続かなければいけない」