『祭の馬』

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東日本大震災を生き延びた一頭の馬がたどる数奇な運命を追ったドキュメンタリー映画『祭の馬』が、12月14日から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。

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同作は、成績不振で地方競馬から登録を抹消された牡馬・「ミラーズクエスト」が、余生をおくっていた福島・南相馬市で東日本大震災によって被災した姿を追ったドキュメンタリー。津波の濁流から生還したにも関わらず、東京電力福島第一原子力発電所の事故によって水と食料を絶たれ、さらにけがをした生殖器が大きく腫れたまま、元にもどらなくなってしまったミラーズクエストを通じて、馬と人が培ってきた長い歴史を紐解いていく。

監督は、映画『花と兵隊』『相馬看花 第一部 奪われた土地の記憶』でメガホンとった松林要樹。プロデューサーは『フタバから遠く離れて』『ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎 90歳』『ひろしま 石内都・遺された者たち』などの橋本佳子が手掛けている。

なお、野馬を捕らえる軍事訓練と捕らえた馬を神前に奉納したことに由来する祭「屋馬追」の裏側を追うと共に、福岡の屠場で馬肉産業を見つめた松林監督の著書『馬喰』が12月17日に刊行される。