巨乳より貧乳のほうが乳がんの死亡率が低い―米研究

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アメリカにあるローレンスバークレーナショナルラボラトリーが、11年にもわたる長期の研究で、女性の日頃の運動量と胸の大きさが、乳がんになって死亡してしまう確率と関係している事が分かりました。

まず、日頃の運動量については、多い方が乳がんになる率が低い事が以前から分かっていました。では死亡率はどうなのでしょうか。研究では、約8万人の調査開始時点で乳がんになっていない女性が11年間モニターされました。

1週間の運動量、身長体重、そして胸の大きさがチェックされましたが、研究中111名の女性が乳がんにより死亡しました。

運動量を調査してみると、専門家に推奨されている量の運動をしていた人の乳がんによる死亡率は42%も低かったのです。その推奨されている量の運動とは、週2.5時間の適度の運動と、1.25時間の活発な運動です。

また、この研究で調査されたのは女性の胸の大きさと乳がんになって死亡してしまう率の関係です。Cカップの女性はAカップの女性に比べ死亡率は4倍、Dカップの女性は5倍にもなることが分かったのです。胸のサイズと乳がんの直接的関係はまだ不明のようですが、胸の大きい女性は、エストロゲンのレベルが高いということが関連しているようです。

エストロゲンレベルが高いと、乳がんになるリスクが高いのです。

胸の大きさは変える事ができませんが、運動ならできます。週たった3?4時間で乳がんのリスクが大幅に減るのですから、なるべく長く歩いたり階段を使ったりすることを心がけましょう。

参考:Bigger Breasts, Lack of Exercise Tied to Breast Cancer Mortality
http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/news/fullstory_143255.html