タイの海辺。私の隣で食事をする老夫婦【撮影/金伸行】

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お金儲けの神様「邱永漢」人生最後の弟子で、2005年より中国四川省成都に在住。日本生まれの韓国人で、現在はグループ会社3社の社長兼取締役を勤める金さん。邱先生との思い出を胸に、世界を飛び回るその思いとは……?

 数えますと、ここ2年ぐらいは1年間に100フライト(ちょいかな?)くらいしております。3日に1回くらいに飛行機に乗っている計算になりますが、師匠は年間120フライトでしたからまだまだですね。

 さてさて、なんでそんなに旅ばかりしているかというと……。
 
 私が意識して世界を飛び始めたのは邱永漢先生が亡くなった後ぐらいです。それまで、私たち弟子は、2カ月から3カ月に1回、たいていはアジアのどこかで、先生とお会いし、お茶を飲みながら、あるいは食事をしながら話を聞くチャンスがありました。

 これはつまり、先生が年間120フライトをこなす中で(88歳までやりましたからね)知り得た知見を、定期的に弟子に伝え、我々の事業経営に活かそうということです。

 最低でも10年先を見据えた先生の話は、時に早すぎることもありましたが、世の中の変化の本質をえぐり、大脳に沁み入ることが多く、たいへん参考になったのです。

 しかしその先生亡きいま、「これからは自分で世界を見て判断する必要がある」という現実が、私の背中を押して、飛行機に押し込むのでした。

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