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○和食、最後に食べたのいつだっけ?

4日、日本にとって大変うれしいニュースが舞い込んできた。「和食 日本人の伝統的な食文化」の無形文化遺産登録決定の知らせだ。

和食。私たち日本人にとって最も身近であるはずだが、自分の食生活を振り返ってみると、「ハンバーグ、パスタ、チャーハン……あれ!? 和食を食べたのっていつだ?? 」となる人も少なくないだろう。本当は、毎日炊き立てご飯にアツアツのお味噌汁なんていう「ザ・日本の和食」的なメニューを食べて元気に出勤したいのに、いざつくるとなれば、「だしを取るのが面倒」といった声も多く、またパスタや炒飯と違って1品で完結するメニューが少ない和食は敬遠されがちだ。外で朝食をとるにしても、朝からちゃんとした和食を出している店って意外と少ない。

○おなじみ「モス」に"ザ・日本の朝ごはん"が

そんな時に役立つのが「モスバーガー」。モーニングメニューを提供していることはご存知の方も多いかと思うが、その中でも注目したいのが「モスの朝ライスバーガー 朝御膳」である。

朝御膳はモスバーガーの人気メニュー「モスライスバーガー」に豚汁とつぼ漬けをセットにした内容(一部店舗を除く、開店〜10時半まで)。モスライスバーガーは、期間限定で発売中の「さば味噌 骨までやわらか仕込み」「彩り野菜のきんぴら」とレギュラーメニューの「たまご 黄身醤油ソース」の3種から選べる(380円〜490円)。

「さば味噌 骨までやわらか仕込み」は、さばがメイン具材だが、骨まで食べられるように柔らかく煮込まれている。「彩り野菜のきんぴら」はレンコンやタケノコ、椎茸、高野豆腐などをきんぴらにしたものをライスプレートでサンド。食感が楽しめるように少し大きめにカットしているのも特徴だ。「たまご 黄身醤油ソース」は卵かけごはんをイメージ。玉子焼きを具材に、甘じょっぱい黄身醤油ソースで味付けした。

モスライスバーガーは、コメ余り問題が深刻だった当時に「なんとかお米を食べてもらう方法はないだろうか」と考えてうまれた商品だったという。しかしながら、初期の試作品は手に持つとボロボロと崩れてしまって、商品化は難航。度重なる試作の末、表面に醤油を塗って焼くことで崩れにくくなることがわかり、かつ、焼おにぎりのような香ばしさを出すことにも成功。しかも中はほっくり食感。モスライスバーガーを食べて「なんだかほっとする〜」と思う陰には、こういった開発者の苦労があったのだ。

モスバーガーという身近なショップに、こんなにもこだわりがつまった和食メニューがあったとは。意外な発見である。早速明日、出勤前に寄ってみよう。

(田中景子)