[其ノ一 株ランキング編]好調な年末相場で勝率10割を誇る銘柄
12月は株高の季節。過去10年間、12月に1度も下がったことがない銘柄なら尚更だ。今回はそんな季節要因を上手く利用できそうな銘柄をピックアップ

「10年間12月に上昇&上昇率6〜7%」の製紙・小売株を狙え!

アベノミスクに沸いた2013年もいよいよ大詰め。そこで今回は株価の季節性に注目し、過去10年間、必ず12月に上昇した銘柄をピックアップしました。

12月は全体相場も盛り上がることが多く、日経平均株価は10年中8年が月足で12月が陽線となり、勝率8割の好成績を上げています。

年末に世界的に株が上がりやすくなる原因とささやかれているのが、米国経済指標の統計上の?アヤ〞。2008年秋のリーマン・ショックによる影響を適切に反映しない季節調整が行なわれたことにより、年末から年初にかけて米国の経済統計が強めに出やすく、それを好感して世界的に株高が起こりやすいと言われています。

今年は、証券優遇税制が年末で終了することから、年末にかけて利益確定売りが出やすい状況ですが、過去10年間、必ず上昇している銘柄なら買っても安心感があります。

ランキングを見ると、意外なことに1位の北越紀州製紙、6位の王子ホールディングス、9位のイチカワなど製紙関連株が上位にランクイン。理由は定かではありませんが、1位の北越紀州は10年平均で7・9%も値上がりしています。昨年も12月末の大納会まで11%強も上昇しており、勝率10割で、なおかつ非常に高い上昇率は?ご立派〞というほかありません。

製紙会社以外では、2位のマックスバリュ東北、3位の松屋、7位の青山商事、8位のイズミヤなど、スーパーや百貨店といった小売関連株でも勝率10割銘柄が多数。年末といえば冬のボーナス商戦、クリスマス商戦など、例年、個人消費が盛り上がる季節です。今年はアベノミクス効果や消費税増税前の駆け込み需要も加わるので、なおさら期待が持てそうです。

反対に、思惑で買われやすい材料株や、12月末が決算の企業は、年末に株価が下がる傾向にあるようです。

とにかく下のランキングの銘柄は、月間上昇率5%も夢ではない年末相場に強い?鉄板〞銘柄ばかり。年末年始のお小遣いを稼ぎたいなら、狙ってみる価値が大いにありそうです。

過去10年間で、12月に値上がりした株トップ15

1位 北越紀州製紙(3865)
平均株価上昇:7.9%
決算期:3月末
業績:パルプ・紙

2位 マックスバリュ東北(2655)
平均株価上昇:7.4%
決算期:2月末
業績:小売業

3位 松屋(8237)
平均株価上昇:7.2%
決算期:2月末
業績:小売業

4位 サッポロホールディングス(2501)
平均株価上昇:7.0%
決算期:12月末
業績:食料品

5位 日本梱包運輸倉庫(9072)
平均株価上昇:6.9%
決算期:3月末
業績:陸運業

6位 王子ホールディングス(3861)
平均株価上昇:6.7%
決算期:3月末
業績:パルプ・紙

7位 青山商事(8219)
平均株価上昇:6.5%
決算期:3月末
業績:小売業

8位 イズミヤ(8266)
平均株価上昇:6.2%
決算期:2月末
業績:小売業

9位 イチカワ(3513)
平均株価上昇:6.1%
決算期:3月末
業績:繊維製品

10位 グローバル・ワン不動産投資法人(8958)
平均株価上昇:5.8%
決算期:3月 / 9月
業績:その他

11位 資生堂(4911)
平均株価上昇:5.0%
決算期:3月末
業績:化学

12位 クレハ(4023)
平均株価上昇:4.9%
決算期:3月末
業績:化学

13位 CSP(9740)
平均株価上昇:4.7%
決算期:2月末
業績:サービス業

14位 ピエトロ(2818)
平均株価上昇:4.1%
決算期:3月末
業績:食料品

15位 ニプロ(8086)
平均株価上昇:3.1%
決算期:3月末
業績:精密機器

このランキングでわかったこと!

?12月は、なぜか「紙」が◎。意外な“鉄板”。銘柄は製紙関連株。
?ボーナス&クリスマス商戦でスーパー・百貨店株も手堅い。
?日経平均は4.5%上昇。12月は相場全体が好調になりやすい。

※2003〜2012年の各年12月の株価騰落率がすべてプラスの銘柄の平均株価上昇ランキング。データ提供:松井証券

【人気急上昇中!】
窪田朋一郎(TOMOICHIRO KUBOTA)
松井証券 シニアマーケットアナリスト

2001年、松井証券に入社。マーケティング部を経て現職。ネット証券草創期から株式を中心に相場をウオッチし続け、投資家の動向にも詳しい。



この記事は「WEBネットマネー2014年1月号」に掲載されたものです。