「彼の試合になるだろう」。ミランのマッシミリアーノ・アッレグリ監督は、11日のチャンピオンズリーグ(CL)・アヤックス戦の前に、FWステファン・エル・シャーラウィについてこう話していた。だが実際は、最悪の夜となってしまったようだ。

エル・シャーラウィは24分で交代を余儀なくされた。復帰は2014年まで待たなければいけない。再び負傷したからだ。彼の今季は休むことなく苦しいものになっている。エル・シャーラウィはツイッターで「もう抜け出せない」とコメントした。だがその後、すぐにツイートを削除している。抜け出せると確信したのだろう。

ミランは公式声明で、エル・シャーラウィが「左足に痛みを抱えている。11日にすぐ検査を行った。12日、エル・シャーラウィは診察のためにアムステルダムへ向かっている。彼は前回骨折した箇所の痛みの再発を訴えた。その箇所の炎症であるため、再骨折ではない。選手は2、3週間休み、その間も診察が続く」と発表している。

つまり、深刻なケガではないが、痛みはあるということだ。肉体的に、そしておそらく精神的にも。アヤックス戦でピッチを去るとき、エル・シャーラウィは怒っている様子だった。交代に落胆したのだと思われていたが、実際は再びケガをしたことに腹を立てていたのだろう。エル・シャーラウィは9月14日から12月1日まで、やはりケガで離脱していた。

今回の負傷で、エル・シャーラウィはミランにとって大事な2試合を欠場することになる。16日の次節ローマ戦と、22日のインテル戦だ。そう、ダービーに出られないのである。エル・シャーラウィがセリエAで前回ゴールを決めたのは、2月24日のインテル戦だった。約10カ月も前のことだ。

今季のエル・シャーラウィは、CLプレーオフの敵地でのPSV戦でゴールを決めたが、以降は4試合出場ノーゴールに終わっている。