同じ選手が1シリーズに3度も万券を連打するのは珍しい。今年の女子王座決定戦は酷暑の8月、鳴門で行われたが、あの時の金田幸子の配当はその珍しいケースの一つだった。

 まず8月8日、彼女は2コースから断然人気の永井聖美をまくり、3連単2万8460円の主役に躍り出た。翌9日、今度は3コースから三浦永理らをまくって1万6340円。そして11日の優勝戦では4コースから平山智加、谷川里江、山川美由紀らを豪快一気にまくって3連単2万1420円の穴をあけた。

 金田は最近半年間に133走して1着45本、2着16本。45.9%の2連対率をマークしてきたが、実は女子ボート界でも指折りのまくりの名手である。1着45本の決まり手はイン逃げが22本、まくりが13本、まくり差し3本、道中逆転が1本。差しはわずか6本しかなかった。得意のまくり強襲でシリーズに万券3度。これは伝家の宝刀の切れ味が、まだまだ一般に知られていない証拠だろう。

 さらに彼女は小回り旋回がうまく、インに入れば半年間に30走して1着22本、2着6本。2連対率93.3%、勝率9.27の数字を残してきた。12月12日【木】〜15日【日】の「賞金女王決定戦」でも逃げとまくりを武器に穴党を喜ばせるに違いない。

 なお、金田の次走地は12月18日〜23日の「賞金王シリーズ」となっている。

◆ボートレース評論家・水上 周

◆アサヒ芸能12/10発売(12/19号)より