所得税の課税対象は、ビジネスで稼いだお金だけではない。株式やFX(外国為替証拠金取引)といった投資での利益も、しっかりとそのターゲットとなっている。それらが所定の金額以上に達した場合、多くのケースでは確定申告の必要が生じる。とはいえ、事前にうまく対処すれば節税も可能。ネットでの確定申告と賢い節税方法を紹介していく。年内に駆け込みで手を打てば意外な節税も!年が明ければ、すぐにやって来るのが確定申告のシーズンだ。税理士でファイナンシャル・プランナーでもある林裕二さんは次のように語る。「確定申告の受け付けは2月16日〜3月15日。払いすぎた税金の還付申告なら、年明け早々から受け付けていますよ」こう聞いても、税金が戻ってくる可能性が低い人は腰が重いかもしれない。だが、まだ年が明けない12月21日発売の今号で確定申告の特集を組んだのは、「今すぐにでも手を打つのが得策」だからだ。こうして本誌を手に取っている以上、あなた自身も何らかの投資に関わっている可能性が非常に高いだろう。その状況次第では、年内に駆け込みでうまく対処することで、節税を図ることも可能なのだ。しかも、"確定申告=わかりにくくて面倒な作業" というイメージはもはや過去のもの。詳しくは後述するが、国税庁のホームページを活用すれば、電卓も無用でラクラク書類を作成できる。「各金融機関から確定申告の際に必要となる書類が送付されるので、まずはそれらをそろえておくこと。そして、具体的な節税策はそれぞれの金融商品ごとに異なるので、個別に検証していくことになります」(林さん)さっそく次回から、金融商品ごとの確定申告の手順や節税策を紹介していこう。


林 裕二林税理士事務所法人税、所得税等の決算申告業務や税務相談、企業内セミナー講師、原稿執筆等に従事。ファイナンシャル・プランナーとしては、独立系FP会社、証券アナリストや保険コンサルタントとの共同による包括的コンサルティングを行なう。「くりっく365」のセミナーでは講師も務める。
―--この記事は「WEBネットマネー2012年2月号」に掲載されたものです。