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筆者の友人に、「ちょっと休みをとってすぐに週末海外」な、大阪のサラリーマン弾丸トラベラー・浅海敬介くんという人がいます。様々な国を踏破した、かなりのツワモノですが、そんな彼が先日、旅先として選んだのが『カナイマ国立公園』でした。そもそもカナイマって言葉を聞いたことはありますか?

○外界から断絶された地に恐竜が!?

日本から見てほぼ地球の裏側とも言える南米のベネズエラに、『カナイマ国立公園』があります。ベネズエラの首都・カラカスから更に空路2時間のところに、ベネズエラ、ブラジル、ガイアナの3国にまたがる「ギアナ高地」があり、その一角がカナイマ国立公園です。

そこは最後の秘境とも称され、未だ前人未踏のジャングルが数多く残っていると言われています。「シャーロック・ホームズ」のシリーズで有名なコナン・ドイルが、ここを舞台に『失われた世界』という小説を書きました。絶壁で囲まれて外界から断絶されたところに恐竜が生き残っていた、というお話です。

テーブルマウンテンという、文字通り頂上がテーブルのように真っ平らな2,000m級の山が連なっており、ここならもしかしたら恐竜がいてもおかしくないかも……と思わせるようなうっそうとした雰囲気を醸し出しています。

○あまりの落差に滝壷もできない!

この地の最大の目玉は、「エンジェルフォール」という滝でしょう。実は天使とは関係ありません。発見したアメリカ人の探検家の名前が「ジミー・エンジェル」だったので、そこから滝の名前を取りました。ギアナ高地最大のテーブルマウンテンであるアウヤンテプイから流れ落ちるエンジェルフォールは、世界最大の落差979mを誇ります!

あまりの落差に、流れでた水は途中で水しぶきとなって消えてしまうため、滝壺がありません。浅海くんがセスナで遊覧飛行した時に、なんとパイロット自身が大興奮していたとか! 幾度となくこの景色を見てきた人をも感動へと誘い込む『カナイマ国立公園』には、とんでもない魅力やロマンがあるんでしょうね。

南米といえば『マチュ・ピチュ』とか『イグアス国立公園(イグアスの滝)』といった世界遺産が有名ですが、『カナイマ国立公園』を知っている人は結構な世界遺産通、若しくは秘境通、と言われること請け合いです。そんな、ちょっと「通」な世界遺産を、これからいくつか紹介していきますね!

ところで、ベネズエラの首都・カラカスは「世界3大危険都市」と言われるほど、犯罪が多い国でも知られています。行かれる方は治安情報などを確認し、夜は出歩かないなど十分な安全対策をしてくださいね。

世界遺産データ : カナイマ国立公園(自然遺産)
ベネズエラ・ボリバル共和国。1994年登録。テーブルマウンテン(卓状台地)が6割を占めるギアナ高地の公園。中には2,000mを超える高さのものも存在し、雲に覆われた頂上部には独特の生態系が見られます。イギリスの作家コナン・ドイルは、ロライマ山をモデルにSF小説『失われた世界』を書いています。

○筆者プロフィール : 本田 陽子(ほんだ ようこ)

「世界遺産検定」を主催する世界遺産アカデミーの研究員。大学卒業後、大手広告代理店、情報通信社の大連(中国)事務所等を経て現職。全国各地の大学や企業、生涯学習センターなどで世界遺産の講義を行っている。
○世界遺産検定とは?

世界遺産の背景にある歴史、文化、自然等の理解を深め、学んだことを社会に還元していくことを目指した検定。有名な観光地のほとんどは世界遺産になっているため、旅の知識としても役立つと幅広い世代に人気。
主催:世界遺産アカデミー
開催月:3月・7月・9月・12月(年4回)
開催地:全国主要都市
受検料(税込):3級3,800円、2級4,900円、2・3級併願8,000円、1級9,000円、マイスター1万8,000円
解答形式:マークシート(マイスターのみ論述)
申込方法:インターネットまたは郵便局での申込
その他詳細は世界遺産検定公式WEBサイトにて

(本田陽子)