薬局に並ぶ「貼り薬」といえば長年の定番商品が多く、どれを選んでも大差ないと思いがち。そうした中、久光製薬の「貼り薬」9製品が2013年度グッドデザイン賞を受賞した。

いったいどんな秘密があるのだろうか。

「あらゆるお客様視点で商品が使いやすいかを検討」

日本デザイン振興会が2013年10月1日にグッドデザイン賞を贈ったのは、「のびのびサロンシップs」「のびのびサロンシップα無臭性」「のびのびサロンシップ 温感」「フェイタス シップ」「フェイタス シップ温感」「フェイタス5.0」「フェイタス5.0大判サイズ」「フェイタス3.5α温感」「フェイタス3.5αL温感」の9製品だ。

これらに共通しているのは「年齢層や男女差を問わず、誰にでもわかりやすく、簡単に使用することができる」こと。実際、受賞理由でも「使いやすさ」が高く評価されている。

薬剤の中央にミシン目を入れ、左右にフィルムを引っ張るだけではがしやすくかつ患部に張りやすくした「バリピタ」や、薬剤の角を丸くし、貼付時にはがれにくくした「丸かど」を採用。包装についても角を丸め、肌にあたっても痛くないようにするなど細部までこだわっている。

実は、こうした工夫は使う人の視点に立った商品開発によるものだ。たとえば、久光製薬の調査によると貼り薬について不満点のトップが「シップがはがれやすい」だった。この要因である衣服のこすれをできるだけ軽減させようと考案したのが「丸かど」。「バリピタシート」も、「フィルムをはがした際、クシャクシャになってしまう」という声が多く寄せられたことから開発したという。

今回の受賞でまさに「使う人目線」が実を結んだ形だ。久光製薬はこうした商品開発にかける想いを、

「貼り薬は若い方から高齢の方まで幅広いお客様にご使用頂いている商品です。言いかえれば、当社の商品を使用するお客様の状況、状態も、千差万別ということ。そのため、開発のプロセスにおいては、白内障を再現するゴーグルや、手の自由が利きにくくなる手袋などを使用し、あらゆるお客様視点で商品が使いやすいかを検討しております。当社の商品がすべての人にとって、いつでも使いやすいものであるように。商品開発への思いはここに集約されております」

と語っている。