Yahoo! JAPANとTポイントの統合をきっかけに、ネットショッピングサイト大手の5強が、様々な動きを展開している。最新の業界マップを見ながら、今のクレカやポイントを取り巻く状況がどうなっているのか理解したい。

◎各事業者ごとに様々なネットとリアルの施策実施

 スマートフォンの普及に伴って、ケータイでのネット通販の売上高が増加し、ネット通販全体の成長につながっている。そのため大きなポイント事業者はいずれもネットショッピングサイトと結びつき、ショッピングサイトとポイント、クレカ、スマホが連携する仕組み作りを始めている。この仕組みで重要なのが「ネットとリアルの融合」というキーワードだ。

 カード評論家の岩田昭男さんは「Yahoo! JAPANとTポイントの統合が引き金となり、今、各社は様々な施策を行なっている」と言う。

 楽天では新たに共通ポイントカード「Rポイントカード」を発行。2014年以降、リアル店舗での「楽天スーパーポイント」の運用をスタートさせる。リクルートでは業界最高水準の2%という高還元率クレカを発行。ポイントはリクルートサイトでの利用に集約する。またドコモでは直営のスマホ向けマーケット「dマーケット」のコンテンツを充実させ、ほかのケータイ電話会社のユーザーにも開放する方針だ。

 各社、ネットとリアルの施策を展開する中、気になるのがAmazonだ。ショッピングの利用料金がJCBのOki Dokiポイントでも支払えるようになり、10月19日まで通常1Oki Dokiポイント=3.5円のところ、4.5円とお得になるキャンペーンを実施するなど、力を入れている。

「さらにJALマイルとAmazonギフト券の交換が可能になりました。JMBモールを経由してAmazonで買い物すると、200円に付き1マイルが貯まります。これまでAmazonで直接マイルを貯める方法はなかったので画期的なことです」

 現在、ネットショッピングサイトは楽天 VS Amazonの一騎打ち態勢。ここにTポイントを手中に収めたYahoo! JAPANがどう切り込んでくるかも見どころだ。

「今は5強の事業者が実に活発に動いています。その展開によって、どのクレカを使ってどのポイントを貯めるのが得策か見えてくるはず。今は各社の動きを見て、メインとなるクレカとポイントを見極めていくのが賢い方法です」

5強ショッピングサイトを取り巻く業界相関図

5強ショッピングサイトを取り巻く業界相関図

カード評論家 岩田昭男さん

カード評論家
岩田昭男さん

1952年生まれ、鳥取県出身。カード評論家、ジャーナリスト。「All About」クレジットカードのガイドを務めるほか、個人サイト「上級カード道場」を運営。近著は5強ポイントの攻防を描いた『O2Oの衝撃』。