CMにも登場! 簪作家・榮さんの繊細で美しすぎる「かんざし」12選

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日本が世界に誇るべき「衣」の文化といえば、「着物」。
多くの人は、普段は着る機会が減ってしまっていると思いますが、もし、素敵に着こなすことができたら、いいですよね。

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そして、着物姿をさらに引き立たせる小物の1つが簪(かんざし)。
漆を塗ったつげや桐、桜の木から作られたもの、真鍮製、べっ甲や象牙など、様々なタイプの簪が世の中に生まれ、女性を彩ってきました。

そして、現代。
簪作家の榮さんが作りだす「かんざし」は、とても繊細で息をのむほど美しい。
今回は、そんな榮さんの簪をご紹介したいと思います。

たくさんの作品の中から、まずは今年2013年の作品を。

■鬼灯(ホオズキ)

■桜(明けの桜)

■紫陽花(水の器)

続いて、今までの作品の中からいくつかご紹介します。

■月下美人(雪月花) 2012年 

■蝶(ベニスカシジャノメ) 

■彼岸花(蜜) 2011年 

■白梅(零れ梅) 2011年 

■黒鳥(濡羽) 2011年

■桔梗 2011年

■蝶(切り絵) 2011年

■紫陽花 2011年

■VIERAのテレビCMで滝川クリステルさんが身に着けていた牡丹

こんな素晴らしい簪を世に送り出す榮さんにお話を伺ってみました。

・かんざしを作り始めたきっかけは?
成人式で着物を着た女性を見た時に「透明な青い蝶の髪飾りが加われば完璧なのに。なぜ、誰もつけないの?」と思ったことがきっかけで、当然、そのような簪はあるだろうと思って探しても見つからなかったことから、イメージに合うものを作る製作人生がスタートしました。それまでは製作とは無縁の人生だったんです。

・かんざしを作っている時の作業場はどんなところ?
自宅の仕事部屋の窓際に長い机を置いて、そこで作っています。
埃が大敵なので掃除はこまめに。ペンチ類は使いやすいように削ったりしてカスタマイズしています。

・どんな気持ちで製作をしていますか?
透明な色水やガラス、アクリル、透明素材そのものが好きなので、ひたすら「きれいだな〜」と思って作っています。液体樹脂が硬化した瞬間から恍惚としちゃって…。特に青系を作る時は時が止まってしまうんですよ。

・どのようにしてかんざしのデザインを決めているのか
季節の花などをモチーフにすることが多いのですが、いつも、女性が目を閉じてリラックスしているところ、幸せそうにほほ笑む姿をイメージして絵を描いています。憧れを実体化したいんですね。具体的なデザインは、花のイメージの精髄だと思うので、日本画や神社仏閣の木彫を参考にすることが多いです。

・どんな場面で、榮さんのかんざしを使っていただきたいか
色や光の力を借りたい時、周りの人と楽しみたい時、ひとりでリラックスしたい時…さまざまな場面でお使いいただけたらと思います。
素材が珍しいからだと思うんですけど、挿していたら知らない人に話しかけられると、度々お聞きするんです。簪を通して、共感とか共鳴が生まれると嬉しいですね。

・今後、榮さんのかんざしの向うところは・・・
玉かんざしサイズの愛らしいものも作りたいですし、撮影にしか使えないような大きなヘッドドレスも作りたいです。白髪に映える作品も興味あります。あと、かんざし以外の物も作ってみたいです。


ご本人によると、重くなくて厚くなくて危なくない素材ということで樹脂を選んだのだそうですが、だからこそ、今までの簪とはまた違った姿を表現できるのかもしれません。

お花や蝶をモチーフに、日本人女性のたおやかさ、優しさ、強さを表現する榮さんのかんざし。
今後は、かんざしにとどまらず、さまざまに形を変え、私たちに驚きを美しい時間を与えてくれるのではないでしょうか。

どれもが心を込めて作られた世界に1つだけの逸品。
ああ、本当に素敵。ため息が出ちゃう。

Photo by OSAMU YAMAZAKI
◆簪作家  榮-sakae-

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