5日放送、テレビ東京「解禁!暴露ナイト」では、「元プロ野球コーチが辞めた今だから話せる!プロ野球サインの裏側を大暴露!」と題し、巨人や阪神、第一回WBCでコーチを務めた弘田澄男氏が出演。試合中におけるサインの出し方を説明した。

「(攻撃のサインの)種類としては大体12〜13ですね」と切り出した弘田氏は、その内訳を「バントで言うと送りバント、バスター、左バッターとか足の速い選手がやるプッシュバントの3つ。ヒットエンドラン系はヒットエンドラン、バスターヒットエンドラン、スクイズ。盗塁は“スタートのいいときに走りなさい”、“次の球で走りなさい”、“ディレイドスチールしなさい”。あとは打て、待て。ランナー2塁でノーアウトのときに進塁させたかったら、バントもありますけど“打って進塁させなさい”というのもある」と語った。

実際の出し方については「どこかにキーを作るわけですよ。帽子がキーとしましょう。キーの次に触ったところが決めてあるんですね。顔がバントだとすると、キーの次に顔を触ったら成立なんです」、「基本のパターンはありまして、試合毎に変えたり、イニング毎に変えたり」などと話す。

また、相手チームに悟られないための工夫として、弘田氏は「(盗塁のサインでは)ランナーにアウトカウント(ワンアウトなら人差し指)を出すんですけど、ここ(顔の前)に出すと何もなし。ここ(顔の少し横)に出すと行きなさいとかね。これくらい(顔半分くらい)の差で出すわけですよ、一塁(ランナー)に。(一塁まで)35mくらいですか。この(顔半分くらいの)距離は(相手ベンチがある)横位置からは見えないですよね。そういうフラッシュという一発サインも使いました」と振り返りつつ、監督がサインを出す場合も「監督に前に立ってもらって、後ろで手を出してもらう。僕の場合は前に立っている監督の手を見ながら、(自分の体を)触ってサードコーチャーに(サインを出していた)。手を後ろに組んでいるかどうか一回見てみて下さい」などと明かした。