買ったはいいけど、どこで売ればいいのか、もう少し保有したほうがいいのかわからない…。そんな疑問にプロが答えます。利益確定か、損切りか、ホールドか? 投資アドバイス付きの超親切連載です!

ジャックス

東証1部・8584/1000株 株価444円

Q.金融緩和メリットに期待し、今年の4月に同社の株を600円近辺で買いました。購入してから下落し続けているので、とても心配です。このまま持ち続けていても大丈夫でしょうか?

A.キャッシング残高の減少を主因に営業収益の成長が厳しい状況です。しかし、足元では、アベノミクス効果で輸入車や宝石・貴金属等の高額商品の取り扱いが牽引し、クレジット事業の取扱高は順調に拡大しています。信用保証についても、リフォームローン、ソーラーローン、金融機関の個人ローンに加え、投資用マンション向け住宅ローンの保証も順調に推移。そして、海外では、ベトナムに続きインドネシアでもバイクローンに参入しました。

このようにキャッシング残高の減少を吸収できる収益状況になりつつあることは、ポジティブ材料です。株価については8月30日の安値425円で底を打った可能性が高く、慌てて売る必要はないと考えます。その一方で、トップライン(営業収益)の成長を見通せるまでは、株価の上値も限定的でしょう。

診断結果 ホールド

藤井英敏
カブ知恵代表取締役

旧・日興証券、金融情報会社などを経て、独立。テクニカルとファンダメンタルズの両面から慎重に分析。相場の先読みに定評がある。


アイティメディア

東証マザーズ・2148/100株 株価586円

Q.10月9日の業績上方修正の翌日に、同社の株に飛び乗りました。株価は順調に上がっていますが、目先の売りメドを教えてください。また、今後の懸念材料があれば教えてください。

A.業績予想の大幅な上方修正に伴って、一時的にも株価は短期急騰を演じました。ただ、同社が本来有する実力を超え、一時の話題性で持ち上げられた部分については、目先的にいったんはがれ落ちるものと思われます。

短期的に見れば、株価の妥当水準は600〜650円あたりと考えられ、利益確定を急ぐのであれば、あまり深追いはしないほうが賢明でしょう。ただ、少々長い目で見れば同社の将来性はかなり有望だと思います。今後、一段とスマートフォンやタブレット端末のユーザーが裾野を広げることを考えれば、むしろ中長期で保有し、応援したい銘柄であるといえそうです。

今回、業績予想が上方修正されたのは原価や販管費の抑制が大きな要因でしたが、今後は売上高の伸長度合いに目を向けておきたいところです。

診断結果 いったん売り

田嶋智太郎
アルフィナンツ代表経済アナリスト

株式、外国為替、商品などの市況を分析し、日々レポートを配信。著書、講演も多数。



アイティメディア

東証1部・2678/100株 株価2890円

Q.1000円台で買ったアスクルの株をホールドしています。すでに倍以上の利益は出ているので、売りも視野に入れ始めたのですが、売り場はどのあたりと考えればいいでしょうか?

A.10月中旬以降の大幅上昇を受けて短期的な過熱感があるため、いったんは利益確定をお勧めします。10月に株価が急騰となったのは、ヤフーとの提携により期待が高まったことによるもの。ヤフーは通販サイトの出店料などを無料とする方針を打ち出しましたが、同社とは共同で通販サイトを運営しており、物流面などでの恩恵に期待が高まったのです。ヤフーの方針転換は、中長期視点で通販サイトの利用者拡大につながることが予想されますが、直近の上昇で期待はかなり株価に織り込まれたといえます。

業績面は、今期第1四半期の営業利益が前年同期比で約80%の大幅減益、通期でも10%程度の営業減益が見込まれています。今期予想PER(株価収益率)で50倍に迫る現在の株価水準には割高感が否めないので、利益確定が望ましいでしょう。

診断結果 売り

小川佳紀
フィスコ 株式アナリスト

ファンダメンタルズ、テクニカル、需給面など、幅広い視野で銘柄を分析。常に冷静な投資判断を信条とするアナリスト。



フィスコ佐藤勝己のザ・株ビジョン

毎月、「個人投資家が気になった銘柄ランキング」(「みんなの株式」提供)をもとに「今月の相場概況」を解説し、来月の見通しまで鋭く分析をしちゃう連載です!

日経平均は方向感に乏しい展開。関心は新興市場銘柄へ

ここ1カ月間の日経平均は方向感の乏しい展開に。一方で、新興市場の一部の銘柄は活況を呈している。主力株ではヤマダ電機やグリー、東京電力など、引き続き押し目買いが注目される銘柄も多かった。だが、コロプラやエナリス、リバーエレテックなど、新興市場銘柄には活発な上値追いの動きがあり、個人投資家の関心は新興市場にシフトする状況か。

従来から期待材料とされてきた上半期決算の通過後は、来年度からの消費税増税の影響も懸念され、材料難に陥る可能性がある。仮に政府の成長戦略への期待感なども低下すれば、証券優遇税制の終了に伴う利益確定の動きなどが優勢になる公算も。個人主導で上昇した銘柄などには警戒感も残るため、好決算を発表して上昇した銘柄の押し目買い狙いに分がありそうだ。

今月、個人投資家が気になった株ランキング!

東証&大証

1位 ヤマダ電機(9831)
2位 グリー(3632)
3位 アジアグロースキャピタル(6993)
4位 東京電力(9501)
5位 三井住友建設(1821)
6位 エーアンドエーマテリアル(5391)
7位 みずほフィナンシャルグループ(8411)
8位 シャープ(6753)
9位 オープンハウス(3288)
10位 ケネディクス(4321)

新興市場

1位 コロプラ(3668)
2位 エナリス(6079)
3位 ユナイテッド(2497)
4位 ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)
5位 リバーエレテック(6666)
6位 アドウェイズ(2489)
7位 タカラバイオ(4974)
8位 ディー・ディー・エス(3782)
9位 アスカネット(2438)
10位 ザインエレクトロニクス(6769)

※株のSNSサイト「みんなの株式」(http://minkabu.jp/)の「みんかぶポートフォリオ」(31万人超の個人投資家の実績に基づく予想銘柄)を2013年9月17日〜10月16日の期間で月間集計。デイリーランキングは「みんなの株式」ホームページで毎日更新中!

佐藤勝己(さとう・かつき)
フィスコ 株式アナリスト

業界トップクラスの情報網を持ち、分析力もピカイチ。



※株価は2013年11月8日。チャートは日足。

この記事は「WEBネットマネー2014年1月号」に掲載されたものです。