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仕事や学校などで忙しい上に、引越し先を決める最終時期が決まっている場合、短期間で住まいを決めるには不安がつきもの。こんなときは、できるだけ写真や間取り、立地の事前情報からどれだけ居住後の生活をイメージできるかが大切になります。そこで図面や写真、映像の事前情報を入手した際に注意して確認しておくべきことについて“不動産・住生活”のプロに伺いました。

Q.多くの部屋を見て比較検討したいけど、仕事が忙しく時間がない。できるだけ希望の住まいを見つけるにはどうしたらいい?
A.図面や写真、映像の段階で、取捨選択します。条件を絞って譲れないものを満たしたものだけ見に行きましょう。

●窓(ガラス)
窓ガラスがスリガラスになっていれば、外は見えません。外部からの視界を遮るメリットがありますが、室内で過ごしていると圧迫感があるかもしれません。スリガラスでも窓を開けて外の景色を見せた写真を掲載している物件紹介もあります。
窓の高さが腰高窓や出窓と呼ばれる床から1メートル近くの高さから始まるタイプであれば、床の低い位置にベッドやソファを置いて横になると目の前が壁になり、風通しの悪さを感じることがあります。また、窓のサイズが一見して広いタイプであれば、カーテンを買い替える必要があります。

●バルコニー
庇(ひさし)のないバルコニーでは、洗濯物を干したままにしておくと急な雨に降られ濡れてしまうことがあります。洗濯の際には、天気予報をチェックするクセをつけることになります。

●キッチンまわり
冷蔵庫を置くスペースがないようなら、室内に置かなければなりません。その分、室内は狭くなります。また、ガスレンジがなければ、その予算をみておきます。さらに、シンクとガスレンジ(IHコンロ)の間にスペースがなければ、調理するスペースがない状態です。料理をする人は、調理の仕方を考えておきましょう。また、IHコンロであれば、鍋などを買い替えなければならない場合もあります。

●室内
室内に梁や柱、段差があれば、家具の配置に困ることがあります。とくに梁があると背の高い本棚などが置けない可能性も。正確な数値は実際に出向いて測らないとわからないことが多く、事前に教えてもらうのは難しいかもしれません。内覧に時間がとれない場合は、優先順位を考えましょう。
クローゼットの内部に仕切りがなければ、荷物を入れるための仕切りや棚を別途、購入することになります。天井照明の有無も、入居にまつわる予算に影響を与えます。なお、昼間の撮影なのに、室内の照明が点灯しているときは、日当たりが期待できないことが少なくありません。

●共用部分と周辺環境
自転車置き場や駐車場を必要とするなら、チェックしておきます。周辺環境はグーグルマップで見ることができるので、大体の雰囲気(周辺の住宅との距離や商店までの距離など)を確認しておきます。ただし、示された物件の場所は正確ではないことが少なくないので、大まかに捉えます。

このほか、細かい点を比較するために、複数の図面を見比べてみるのもよいでしょう。できるだけ入居後の生活を想像しながら見ていくと、不安が解消されやすくなります。

高田七穂(たかだ なお):不動産・住生活ライター。住まいの選び方や管理、リフォームなどを専門に執筆。モットーは「住む側や消費者の視点」。書籍に『最高のマンションを手に入れる方法』(共著)『マンションは消費税増税前に絶対買うべし!?』(いずれもエクスナレッジ)など。