震災で壊滅的被害を受けた岩手県大槌町、復興のシンボル『ひょっこりひょうたん島』モデル島購入へ

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 苦しいことも あるだろさ 悲しいことも あるだろさ――

2011年3月11日に発生した東日本大震災。岩手県大槌町は地震による強い揺れと、加えてこの地震が引き起こした大津波により壊滅的被害を受けた。津波による海水が引き上げた後、そこに広がった大槌町には、つい数日前には当たり前にあった“日常”の全てが流れ去った後だったという。

そんな絶望から、大槌町の人達を救った1つの歌があった。NHKの人形劇『ひょっこりひょうたん島』の主題歌。

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この歌は、大槌町にある蓬莱島がひょうたん島モデルという縁から、毎日正午に時報として町内スピーカーを通し流されている。震災以降も大槌町では荒れ果てた町中にポツリと立つスピーカーを通し、この音楽を繰り返しながし続けてきた。

そんな人々の心を励まし続けた『ひょっこりひょうたん島』。そのモデルの蓬莱島を大槌町が近く購入しようと手続きを進めている。
島の所有者は大槌町漁業協同組合(旧漁協)だったが、震災の影響で破綻。現在、島は破産管財人の手に渡っている。

そこで大槌町は、復興のシンボルでもある島の第三者への売却を防ぐため、今年8月島の購入を決意。交渉をすすめ12月5日、約21万で購入できる見通しがたったという。

当初、予算は町の財源で購入されるとしていたが、12月4日、山形県鶴岡市民有志によるチャリティーコンサートの収益金の一部50万が、蓬莱島の購入費の一助にと大槌町へ届けられた。

人形劇を手掛けた劇作家、故井上ひさしさんが、山形県出身という縁が、鶴岡市と大槌町とを結び付けたのだという。

『ひょうたん島』がつなぐ人と人との縁。大槌町では島を今後「復興のシンボル」としてPRしていきたいと語っている。

 だけど僕らはくじけない 泣くのはいやだ 笑っちゃおう 進め!――

参考:
岩手県大槌町サイト