4日、フランス・パリで開催された世界モータースポーツ評議会(WMSC)総会で、2014年のF1正式日程が発表され、韓国、ニュージーランド、メキシコを除く全19戦の開催で確定した。複数の韓国メディアが報じた。(イメージ写真提供:(C)natursports/123RF.COM。写真は2012年5月に開催されたスペイングランプリ)

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 4日、フランス・パリで開催された世界モータースポーツ評議会(WMSC)総会で、2014年のF1正式日程が発表され、韓国、ニュージーランド、メキシコを除く全19戦の開催で確定した。複数の韓国メディアが報じた。

 公式日程から消えた3つのGPは、9月30日に発表された暫定カレンダーには含まれていたが、修正され、最終的に外された。

 2010年からスタートした韓国GPは、これまでの累積赤字が1910億ウォン(約184億円)に達しており、大会の持続が危ぶまれていた。レース会場がある韓国全羅南道の道議会は、正式日程前に開いた予算決算委員会で、14年度の開催が不透明との理由で開催権料70億ウォンの予算を保留にしていた。

 韓国GPの脱落は、全羅南道傘下のF1組織委員会がフォーミュラワンマネジメント(FOM)側に開催権料の追加引き下げを求めたものの、拒否されたことが原因とみられている。F1組織委員会は慢性的な赤字を理由に、12年は4370万ドル(約44億6000万円)だった開催権料を13年は40%水準の2700万ドルまで引き下げており、14年度はさらに2000万ドルまで引き下げるよう強く求めていたという。

 全羅南道はFOMと交渉し、2015年4月か10月に再開催したい考え。しかしFOM側は、韓国GPの開催にメリットを感じなくなっているとみられ、全羅南道の思惑通りに交渉が進むかどうかは不明という。(編集担当:新川悠)(イメージ写真提供:(C)natursports/123RF.COM。写真は2012年5月に開催されたスペイングランプリ)