抗ガン剤保険充実へ、加入の考え方

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長期化するガン治療。資金が足りなくなるケースも

2人に1人はガンになる、とも言われていますが、近年は早期に必要な治療を行えば、治る見込みが高まっています。医学の進歩等で、以前なら数か月入院していたガンでも、体力が回復すれば2〜4週間ほどで退院できるようになり、その後は通院で抗ガン剤治療等を行えます。ただ、退院してからもガンの治療が長期化することがあり、「入院1日○万円」という入院保障だけに重点を置いていると、治療のための資金が足りなくなるケースも考えられます。

また、日本では抗ガン剤治療を用いることが多く、開発に力を入れ日々新薬が生まれています。しかし、新しい抗ガン剤は公的保険適用外になることがあります。原則として、公的保険適用外の治療と保険適用内の治療を受ける「混合診療」は認められていません。一部適用外の治療を受けると、すべてが自由診療となり100%患者の自己負担となることもあるのです(※差額ベッド代のほか、先進医療等は混合診療が認められています)。

よって、自身が受けたい治療を受けるためには、自身で資金を用意しておくことが必要なのです。


多様化するガン保険。どの程度の治療を希望するのか?

一般的にガン保険とは「ガン入院」が主契約で、特約を付加するものが多いのですが、最近では「診断給付金・一時金」を主契約としたり、「抗ガン剤治療」に特化して提供されたりするようになりました。保障には具体的には次のようなものがあります。

(1)抗ガン剤治療:治療を受けた日数分の保険金が支払われるものや、治療を行った月に一定の保険金が下りるものがある。保険金支払い日数に各社違いがあること、保険によっては支払い対象の抗ガン剤が決まっているため、今後の新薬に対応しない可能性がある。

(2)先進医療:先進医療でかかった実費を保障。ただし、上限が決まっていて1000万円〜2000万円程度が多い。

(3)ガン通院:通院日数により保険金を受け取る。「一度の退院につき通院日数○日まで」といった日数制限が決められていることがある。

(4)診断給付金・一時金:ガン(その他三大疾病等の特定疾病)になったら一時金として保険金が支払われる。「診断されたら支払われる」「入院をしたら支払われる」等に分かれており、支払限度回数が決まっているものもある。

その他にも、これらのガンに関するすべてをパッケージしている保険商品が販売されていたり、ガン(等の特定疾病)にかかると、その後の保険料が免除される特約等もあります。また、注意点としては、すべての商品・特約において、ガンの種類によって保険金が支払われないことがあります。例えば、上皮内ガンは早期に治療をするとほとんど転移せず完治するため、保険金の対象になっていない保険会社もあります。

日本では抗ガン剤治療は主流ですが、副作用があるため利用することに疑問を感じる人も少なくありません。ガンの保険の加入を考えるには、まず「どの程度までの治療を希望するか」について考える必要があります。もちろん、保障が手厚いと、保険料が高くなる傾向がありますので、保険料と保障の兼ね合いも検討した上で保険に加入しましょう。


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