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○ノープラン、しかも朝寝坊した休日でも大丈夫

ある日の休日。朝寝坊するが、日頃の疲れがたまっていたのか何となくけだるいモード。しかし、小学低学年の子供は相変わらず元気いっぱいで、「ねー、どっかいこうよー! 」とお出かけモードになっている。外を見ると、確かに家の中でまったり過ごすにはもったいない青空。どこかいい行楽スポットはないかなーと考えていた時に思いついたのが「行楽なび」。

行楽なびは、JRグループの鉄道情報システムが携帯電話やスマートフォン向けに提供している情報サイト。約4万件に及ぶ全国のレジャースポット情報が登録されており、検索と閲覧だけなら無料で利用できる。桜の開花や紅葉、スキー場情報といった季節のレジャー情報の特集も参考になる。

さっそくサイトにアクセスし、「行楽スポットを探す」でスポットを検索。場所は現在地情報をGPSで取得し、プルダウンメニューからジャンルを選択。今回は「公園・緑地」で検索してみた。

すると、現在地に近い場所から43件のスポットがヒット。ざっと見ただけでも、「家の近くにそんなとこ、あったの!? 」というスポットがズラリ。今回はそんな中でも、トップに表示された東京都北区・王子にある「名主の滝公園」へ行ってみた。自宅からは30分前後だし、朝寝坊したけれど、ゆっくり出掛けても昼までに到着できそうだ。

○遊具なんてなくても子供は大はしゃぎ

お昼前に出発し、現地へ。王子駅から徒歩5分程度で到着した。

名主の滝公園の歴史は江戸時代の安政年間(1854年〜1860年)にさかのぼる。王子村の名主・畑野孫八が自邸として開いたのが始まりだそう。かつてこの界わいにあった「王子七滝」と呼ばれる7つの滝のうち、現存しているのはここ「名主の滝」にある4つの滝だけという。

入口を入ってすぐに目に飛び込んできたのは、撮影時にちょうど紅葉をし始めたばかりのケヤキやモミジなど覆い繁った木々。公園というよりは、自然の風景を取り入れた回遊式庭園といった様相だ。

その都会らしからぬ風光明媚な様子は、大人にとっては目も心も潤してくれるちょっとしたいやしのスポット。でも、特に遊具もないし、風情もまだ解せない小学校低学年の子供の目には物足りないかも……といささか心配したものの、すぐにその不安は払しょく。木々に覆われた急な斜面や足元の悪い石階段を大人が追いつけないほどの勢いで駆け上がり、好奇心をむき出しにして、「都会の秘境」ともいえるようなこの公園をどんどん奥へと進んでく。途中、沢があったり小さな川が流れていたり、橋が架かっていたり、まるで現実のRPGを楽しんでいるかの様子だ。

ゴールは、「男滝(おだき)」と呼ばれる8mの落差を有する滝。しばし休憩も兼ねて、再び「行楽なび」で次のプランを練る。名主の滝からそのままダイレクトにリンクして「周辺グルメ情報」や「近隣スポット」が探せて便利だ。近隣スポットには、たまに遊びに来ている「飛鳥山公園」がある。時間があれば、途中少し寄ってみてもいいかも。

ついでに、夜の予定も練ってみよう。帰宅後、自宅近くで食事もいいけど、「夜景・イルミネーション」で試しに検索してみたところ、11件がヒット。2件目に表示されている「練馬区役所展望ロビー」が少し異色。新宿や六本木などこの時期ならではのクリスマスイルミネーションスポットが並ぶ中、意外な穴場の予感! こういう地元色が強い場所は、人ごみもなく地味にいいところだったりするし、「展望レストランもあり、食事も楽しむことができる」との情報もある。営業時間も21時30分までだし、夕方から行っても十分間に合う。ついでに夕食もそこで済ましてしまおう。

○意外な夜景スポットが練馬区に

というわけで、練馬区役所へ移動。最寄り駅の練馬駅に到着した頃にはすっかり日も暮れ、駅から徒歩約5分ほどで練馬区役所に到着。

週末で開庁日ではないので庁舎内はほとんど照明が落ち、人影もない状態だが、そのまま一直線にエレベーターで最上階20階にある展望ロビーへ。エレベーターを降りると「ようこそ練馬区役所展望ロビーへ」の看板とともに、練馬区のマスコットキャラクター「ねり丸」くんがお出迎え。子供がそのゆるキャラにすっかり気を取られている間に左右を見渡すと、すばらしい夜景が!

東京スカイツリーや都庁の展望台などと比べると規模は小さいけれども、360度練馬区役所の周りをぐるっと見渡せる隠れスポットだ。しかも入場料は無料。高所から夜景を眺めるのが好きで都内いろいろなスポットに出掛けている筆者だが、高層ビルは東京の中心地に多いので、環七道路より外側から見る夜景はなかなか新鮮。北側は至近距離に「としまえん」があり、上から眺める遊園地はなかなか乙なもの。南方向は、日中天気のよい日は富士山の美しい姿が確実に眺められるはずなので、次回は昼間にも来てみたい。

というわけで、行楽なびを利用した週末の小旅行を満喫。直線距離にするとおよそ半径5kmの範囲内なのに、まだまだ知らない行ったことのない名スポットがあるものだ。これからも行楽なびを頼りに、未知のちょっとしたお出掛けを子供と一緒に楽しみたい。

(神野恵美)