国立新美術館で最大規模のファッションショー 若手デザイナー約30人が作品発表

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 国立新美術館で12月3日、過去最大規模のファッションショーが開催された。デザイナーの山縣良和氏と坂部三樹郎氏のプロデュースにより渋谷のパルコミュージアムで10月に開催された展覧会「絶命展〜ファッションの秘境」の特別企画として、学生から新進ブランドまで約30人の若手デザイナーが新作を発表。観光庁が推進する日本の文化施設や公共空間等を催事開催等に利用するユニークベニューの利用開放活動のテストケースとして実施された。

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 イベント「絶命展 -新美編-」は山縣氏と坂部氏が主催、観光庁の共催により、国立新美術館の協力を得て実施された。前半は観光庁の内田浩行参事官がユニークベニューについてスピーチし、続いてクールジャパン機構の代表取締役社長に就任した太田伸之氏をゲストに迎えて「これからのファッションと日本の若手デザイナー」をテーマにトークセッション。山縣氏と坂部氏にとって、それぞれ海外でファッションを学んで帰国した約6年前に初めて東京で作品を発表するチャンスを与えた存在だという太田氏は、若手デザイナーに対して「欧米の法則や昔のやり方は蹴飛ばしていい。1人でも多くのファンを作って、外に向かっていくエネルギーに期待したい」と激励した。

 後半のショーは、1Fエントランスホールに設置されたステージと3つのランウェイで同時多発的に約80人のモデルが登場。東京コレクションに参加している「MIKIO SAKABE(ミキオ サカベ)」や「Jenny Fax(ジェニーファックス)」から、「tiit(ティート)」や「nusumigui(ヌスミグイ)」、「TAKASHI NISHIYAMA(タカシ ニシヤマ)」といった新進ブランド、そして初めてショーを経験する無名のデザイナーまで、約30人のデザイナーらの多彩な感性が各所で入り混じった。実験的なショーについて山縣氏は「ファッションは流動的で、儚くせつない。そんな新鮮で刹那的な表現を試みた」という。国立新美術館という文化施設と若手デザイナーのクリエイションを融合させた初のイベントには、フロアを埋め尽くす800人超の観客が来場した。