ダイエットの敵“リバウンド”ってどうして起こるの?「体が危機を感じてエネルギー消費量を減らすから」

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人間の体には、ホメオスタシスという機能があります。簡単に言えば「体の危機管理システム」。

食事制限で栄養不足の状態になると、このホメオスタシス機能が働き、エネルギー消費量を減らします。

つまり、体を省エネモードにするというわけ。少ない摂取エネルギー量とバランスが取れる消費エネルギー量に調節するから、体重の減少が止まるんですね。

ここでダイエットを中止しても、ホメオスタシスは機能し続けます。そのために、食事の量をもとに戻しても、エネルギー消費量は少ないままだからエネルギーが余ってしまい、その分は脂肪として蓄積されてしまうというわけ。

しかも、リバウンドにはもうひとつの原因があります。それはレプチンという物質。

脳の満腹中枢を刺激して「もうお腹いっぱい」と食事をストップさせる物質で、脂肪細胞が脂肪を吸収すると分泌されます。

ダイエット中は食事量が少ないので、このレプチンの分泌量もダイエット前より減っています。

その状態でダイエットを中止して食事量をもとに戻しても、レプチンの分泌量が適正になるには約1ヶ月かかるので、その間は満腹感がなかなか得られず、食べ過ぎてしまうのです。

では、リバウンドを起こさずにダイエットを成功させるにはどうしたらいいでしょう?

ひとつには、ホメオスタシス機能を働かせないこと。ホメオスタシスは1カ月で5%以上体重が減ると、最大限に働き始めます。

だから短期間で急な減量は大敵。1ヶ月で5%未満のゆるやかな減量を心がけましょう。そしてレプチンの分泌量を適正化するのに1カ月必要だということは、減った体重を1ヶ月間維持できれば、少ない食事量でも満腹を感じるようになります。

停滞期に入ってもダイエットをあきらめない!これがリバウンドしない最大の秘訣なんですね!